東京アカデミー立川教室
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー立川校の教員採用試験対策の担当です。
本日は、東京都教員採用試験の1次試験で実施される専門試験、そのうちの数学について取り上げます。
東京都の数学の専門試験は中高共通問題となります。
そのため、中学校志望の方でも高等学校に関する出題がありますし、高等学校志望の方でも中学校に関する出題があります。
特に学習指導要領の出題は例年、中学・高校両方から必ず1題ずつ出題されます。
中でも「内容」「目標」「内容の取扱い」から出題がされますので中学・高校それぞれの内容を必ず確認しましょう。
【東京都専門試験 中高数学の主な出題分野】
上記に挙げた分野が過去3年で頻出の分野となります。
学習指導要領の分野を含めた数学の内容を全範囲対策するとなると膨大な範囲なので、過去の試験傾向を分析し、要点を絞って進めたいところです。
上記の中でも、図形と微分・積分に関する問題の配点が高いので、注意が必要です。
ちなみに2020年に弊社で実施した模試では、上記分野で出題した問題の平均得点率は50%を下回っています。
平均得点率だけを見ると、多くの受験生が苦戦している分野なので要注意です。
正確な解答を自ら導き出す必要がありますので、しっかりと基礎を固めておきましょう。
東京都では、学習指導の事例を読み込み設問に解答する形式の問題が3年連続で出題されています。
【学習指導の事例問題の出題分野】
2018年:高等学校「数学A 場合の数」
2019年:高等学校「数学Ⅱ 対数関数」
2020年:高等学校「数学B 数列」
過去3年間はいずれも高等学校の分野を取り扱っています。
問題の傾向として、授業の中で問題に取り組ませた後、苦戦している生徒や間違えている生徒に対して正しい解答を導かせるための指導の流れについて出題されています。
板書やICT機器を使用し、なぜそのような状況となるか気付かせるよう説明し、正しい解答を導く授業の流れが事例として挙げられます。
設問内容は事例の中で取り扱った例題の内容や計算式等を解答するものとなります。
対策としては、正しい知識が必要となるため、各分野の知識問題と並行して対策を進めることをおすすめします。
問題を取り組む際に正しく解答する「結果」のみを目標とせず、標準的な解法以外にも様々な解法を把握しておくと実際に生徒が間違えやすい部分や理解しにくい部分を指導する際に役立てることができます。
また、中学・高校の教科書で単元を確認し、具体的な指導法を考えながら各分野の問題に取り組めると事例問題だけでなく2次試験にも活用でき、効率よく対策が進めることができます。
専門の教科だからこそ、取りこぼしがないように早い時期から対策を進め、万全な状態で本試験に臨みましょう。
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