東京アカデミー旭川校
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こんにちは。東京アカデミー公務員担当の服部です。
本日は、一部の市役所、町村職員試験等で採用されている、
「職場適応性検査」についてご紹介します。
本試験は、日本人事試験研究センターのホームページによると、
「職場への適応性を職務や対人関係に関連する性格の面からみる検査」、
「面接試験の補助的な資料として使用します」との記述があります。
通常、1次試験で実施されることが多いですが、1次の合否に影響を与える
というよりは、2次試験以降の面接試験(例えば、面接での質問例)に影響
を与えることが、推察されます。
上記センターのホームページ及び、東京アカデミーの独自調査の一部をご紹介
すると、特長として挙げられるのは
・150 題(4肢択一)を制限時間20 分で解く
・1題短時間で解くため、考える時間はあまりない
・4つの尺度(自我強度、積極性、柔軟性、共感性)がみられる
・ストレス耐性に関する項目もある
です。
例えば、質問例として、
「失敗しても、あまり落ち込まず行動することができる」に対して、
「あてはまる」、「ややあてはまる」「ややあてはまらない」「あてはまらい」
の4つの中から1つを選ぶというものです。
※実際の選択肢の言葉・語句は若干異なる可能性があります。
よく、受講生の方から質問されるのが、「ありのままで言った方がよいか」、
「よく見せた方がよいか」という質問を頂きます。
ポイントは2つあると私は考えます。
❶原則、素直に解答すること
❷「いけてる自分」等を想像して解答すること
❶の理由
その方の特性や、質問内容によって一概には言えませんが、原則、素直に
解答することが望ましいです。
理由は、制限時間が短いため、全ての回答をよく見せることは困難であり、
矛盾が生まれる可能性があるためです。
本来なら、自己分析をしっかりした上で、臨んで欲しいところですが、
1次の筆記試験で忙しいと思いますので、まずは、このことを意識して
ください。
❷の理由
個人的見解も含みますが、職場適応検査での尺度を見る限り、自己を
適切にコントロールし、人との関わり方が円滑で、ネガティブよりは
ポジティブ等の性格・行動特性が求められていると思料されます。
また、公務員は様々な人と関わり、合意形成を図りながら、課題を1つ
1つ解決していく仕事とも言えますので、全ての尺度が低いのもは、
面接官の方に心配される可能性が高いです。
特に1次の筆記試験後の疲れた後に、検査が実施される場合もあります
ので、疲れた気分で検査に挑んでしまうと、普段よりもネガティブな結果
になりかねません。したがって、
いけてる自分「過去に頑張って成功したこと、得意なこと」等を思い浮か
べながら、テストに臨むことができれば、前向きな解答につながり、自分
のよさの一つを知って頂く一つのきっかけになるのではないでしょうか。
ここまで、検査の特徴やポイント等について触れてきましたが、もっとも
重要なのは「面接試験」です。
検査の結果と受験者の印象・エントリーシート(面接カード)の記載内容
等が矛盾することが想定されます。
面接官は、疑問点を解消すべく、掘り下げ質問(エピソード、理由、根拠等)
をしていくことが、予想されるため、エントリーシート(面接カード)に
記載した項目については、(面接官に否定されることを想定の上)事前に
回答を準備・整理しておきましょう。
必要以上に臆することはありません。今まで頑張ってきたことを信じて、
試験に挑んでください。
よろしくお願いいたします。