東京アカデミー横浜校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー横浜校の教員採用試験対策の担当です。
本日は、東京都教員採用試験で実施される専門試験、そのうちの“特別支援学校”について取り上げます。
東京都の特別支援学校の専門試験は、他県とは異なり、特別支援学校小学部や、特別支援学校中高理科のように校種・教科別となっており、小学校や中高理科に関する専門の問題と、特別支援教育に関する専門の問題が組み合わさって出題されます。
なお、小学部と中高の問題では『学習指導要領』の問題が一部異なり、小学部では【特別支援学校小学部・中学部学習指導要領】のみの出題となっていますが、中高では【特別支援学校高等部学習指導要領】だけでなく【特別支援学校小学部・中学部学習指導要領】からの出題もあるため、両方の対策が求められるので注意が必要です。
◎特別支援の問題の出題分野と出題数、問題の出され方について
2020年7月本試験(2018年からの3年間変更なし)
◆特別支援教育に関する問題 … 3題
◆学習指導要領に関する問題 … 2題
◆事例問題 … 3題
◆障害に関する問題 …5題
上記については、2018年から3年間大きな変更は見られませんでしたが、2017年以前と比べると、2018年~2020年の出題数や問題の出され方には、下記のような変化がみられます。
・「事例問題」が1題減少し、「障害に関する問題」が1題増加。
・「特別支援教育に関する問題」では、通知等の文章を読んで答える問題が出題。
・適切なものと適切でないものをそれぞれ答えさせるような問題が出題。
このように、2018年の試験から出題の傾向が変わりました。2018年から問題を作成する試験委員が変わったのかもしれません。一定の周期で試験委員は変わると言われておりますので、直近の出題傾向にばかり固執せずに、2016年や2017年の過去問題などにも取り組んだり、他県の本試験問題などにも軽く触れておいたりすると、傾向や出題パターンが変わっても対応できるようになるのでおススメです。
※試験委員については過去のブログで取り上げているのでご参照ください。
(https://www.tokyo-ac.jp/blog/92530/)
また、問題の答えさせ方にも東京都特有の傾向があり、「正しいものの組み合わせ」を選ばせる問題が大半を占めております。ちなみに、2020年の問題13問中11問がこの問い方であり実に84.6%を占めます。2019年が61.5%、2018年が46.2%となっているので、年々この傾向は強くなっているといえます。
この「正しいものの組み合わせ」を選ばせる問題は、通常の「適切なもの」を選ぶ問題に比べるとより細かく正確な知識が必要となるため、問題演習時に積極的にこの形式に取り組むようにしましょう。
さらに東京都の特別支援に関する出題の特徴として、“事例問題(「生徒Aの様子」のように具体的な事例が示され、そこから出題される)”があります。
過去5年間の問題を検証すると、『インクルーシブ教育システム構築支援データベース(独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所)』か、『特別支援学校教育要領・学習指導要領解説自立活動編(幼稚部・小学部・中学部)文部科学省平成30年3月』かのどちらかをもとに事例が作成されています。事例問題の対策として、WEB上でインクルーシブ教育システム構築支援データベースにアクセス[http://inclusive.nise.go.jp]し、検索画面にある【Ⅰ】対象児童生徒等の障害種の部分で「自閉症」または「知的障害者」にチェックを入れ検索することで事例がヒットするので、各事例についての検討を過去問題演習と並行して行っておくと良いでしょう。
最後に、学習指導要領については、「総則」の「教育課程の編成」が毎年問われています。
小学部志望者は、「特別支援学校小学部・中学部学習指導要領」を、中高志望者はこれに加えて、「特別支援学校高等部学習指導要領」の「総則」「教育課程の編成」についての学習を中心に行うようにしてください。
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