東京アカデミー横浜校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー池袋校の教員採用試験対策の担当です。
本日は、東京都教員採用試験で実施される専門試験、そのうちの“音楽”について取り上げます。
東京都は小学校に専科の音楽教員を配置していることから、《小・中共通》《中・高共通》の校種別に採用選考が実施されます。特に校種にこだわりがないという受験予定の方から「どちらの校種を受験した方が良いか…」という、相談を受けることがあります。
選考試験内容という観点から述べると、専門教養の試験問題は、《小・中共通》《中・高共通》共通問題(84点分)と受験校種の選択問題(16点分)から構成され、選択問題のうち2題が学習指導要領に関する内容で、校種別に1題ずつ出題されますので、学習の領域にはほぼ違いはありません。
倍率に隔たりがある年度も見受けられますが、少なくとも採用予定人数や申込者数が発表されるまでは、倍率という観点から難易度を計ることはできません(結果的にここ数年は《小・中共通》の方が低倍率で推移していますが…)ので、『受験申込までは、あまり受験校種は意識しないで、共通分野を中心に学習しましょう』という回答になります。
さて、専門教養試験の詳細ですが、平成30年7月実施試験から
共通問題
1.総合問題
2.総合問題
3.日本の音楽と諸外国の音楽に関する問題
4.教科指導に関する問題
選択問題
1.総合問題
2.学習指導要領に関する問題
で構成されています。
4.教科指導に関する問題では、改正著作権法第35条の内容を中心とした著作権に関する出題と〈中学校第3学年〉を想定した事例問題が毎年出題されています。
著作権に関する内容は、教職教養の出題でも頻出となりますので、教育法規の学習内でしっかり整理しておきましょう。
総合問題は、歌唱や鑑賞で扱う楽曲について、作曲者のこと、楽典(音楽理論)や器楽に関する知識はもちろんのこと、作曲された時代背景(音楽史)まで出題内容が言及されています。
歌唱分野では、学習指導要領の歌唱共通教材7曲(『赤とんぼ』『荒城の月』『早春賦』『夏の思い出』『花』『花の街』『浜辺の歌』)は、楽曲名や作詞者名、作曲家名はもちろんのこと、以下の点まで完全にマスターしておきましょう。
・歌詞の暗記、文語調の場合は口語訳も
・旋律、和声、アーティキュレーション、ダイナミクスの記譜
・拍子、調性、形式
・各曲の指導例
また、鑑賞分野でも教科書で学習する作品は、必ず聴き《曲名、作曲者名、時代、ジャンル(演奏形態)、形式や特色、旋律の断片》まで、確認しておきましょう。
『作品の知識な側面だけでなく、実際に深く聴き、味わいながら学習する』ことが得点アップのポイントだと講義担当の講師もよく受講生へ話をしておりますので、是非実践してみてください。
同じ曲目が様々な自治体で形を変えて出題されていますので、東京都以外の過去問に取り組むことで応用力を養成していってください。
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