東京アカデミー立川教室
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こんにちは。東京アカデミー立川校です。
毎週木曜日は、公務員試験(大卒程度)に関する有益な情報をお届けしています。
今回は、「国税専門官」についてご紹介いたします。
国税庁は、納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現することを使命とし、内国税の賦課・徴収を行う官庁として、国の財政基盤を支える重要な仕事をしています。(国税庁HPより)その中で、国税専門官は、国税局や税務署に所属し、適正な課税を維持し、また租税収入を確保するため、税務のスペシャリストとして法律、経済、会計などの専門的知識を駆使し業務を行う国家公務員です。
国税専門官の職種は3つに分かれています。
■国税調査官
納税義務者である個人、会社等を訪れ、適正な税金の申請が行われているか、納税申告における調査・検査・指導を行います。
納税者の申告が適正でない場合は、確定申告等の指導を行い、適切な納税金額を納めてもらいます。
また、確定申告の時期は、確定申告や税務相談のための追い合わせが多くなり、1年で一番忙しくなります。
■国税徴収官
定められた期間までに税金が納付されない場合、滞納されている税金の督促や、財産差し押さえなどによる滞納処分を行うとともに、納税の指導を行います。
■国税査察官
金額の大きい脱税や、悪質な脱税の疑いがある容疑者への家宅捜索・差し押さえなどの強制調査や、刑事罰を求めるために検察官への告発を行います。
国税専門官には法律、経済、会計などの専門的知識のほかにも、財産差し押さえや強制調査を行うため、仕事の性質上、強い精神力も要求されます。
また、国税専門官として一定の条件で23年以上勤務すると、税理士の資格を取得できます。
国税専門官の試験は、
【1次試験】筆記試験;基礎能力試験(多肢選択式)、専門試験(多肢択一)、専門試験(記述式)※1次試験合格者を対象に評価されます。
【2次試験】個別面接、身体検査
を実施し、各試験種目の総合成績から合格者を決定します。
成績の出し方としては、筆記試験においては、試験職種ごとに平均点、標準偏差用いて「標準点」を算出します。(標準点の算出方法は、国家公務員試験採用情報NAVI【合格者の決定方法】をご確認ください。)
人物試験においては、A~Eの5段階で評価し、各段階の「標準点」を算出します。※判定がD・Eの場合は、他の試験種目の成績に関わらず不合格となります。
上記の方法で標準点を算出し、1次試験においては、基礎能力試験及び専門試験(多肢選択式)において基準点以上の方を、両試験種目の標準点を合計した得点に基づいて1次試験合格者を決めます。
2019年の平均点は、基礎能力試験;18.293、専門試験(多肢選択式);21.135、標準偏差は、基礎能力試験;4.293、専門試験(多肢選択);6.418でした。
2次試験においては、1次合格者のうち、専門試験(記述式)が基準点以上、人物試験A~C評価、身体検査合格の方を対象に基礎能力試験、専門試験(多肢択一式)、専門科目(記述式)、人物試験の標準点を合計した得点に基づき最終合格者を決めます。
2019年の平均点は、専門試験(記述式)52.918、人物試験;A判定158、B判定125、C判定98でした。
そして、2019年の1次試験合格点は266点、最終合格点は500点でした。
今後の受験の際にご参考にしていただければと思います。
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