東京アカデミー難波教室
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最後の夏休みを終え、どのような新学期をお迎えでしょうか?勉強した人、しなかった人、さまざまだと思いますが、残り半年を「悔いのないように過ごしたい!」と思う気持ちは皆さん同じでしょう。
夏休みに勉強がはがどった人はペースを守りつつ、逆に思うように勉強がはかどらなかった人、勉強が手につかなかった人はペースを上げて、学習に取り組んでいきましょう。サッカーで言うなら後半戦のホイッスルが鳴ったばかり。受験勉強もまだまだ中盤、挽回のチャンスはいくらでもあります。ここでは、秋からの学習方法についてアドバイスをしていきます。これを少しでも参考にして、自分に合った学習方法を見つけてもらえれば幸いです。
苦手な科目、特に「人体の構造と機能」や「成人看護学」の循環器系障害・脳神経系障害といった分野は、「自分には理解できない」と思い込んでいる人が多いようです。しかし、私の経験から言えば、どの学生さんも「理解する能力」は十分に持っているのに「諦めている」のがほとんどのケースです。
わからないことを「自分にはどうせ理解できない・・・」と諦めていませんか?わからないところを本当に理解できるまで、先生や講師に質問をしていますか?皆さんには学ぶ権利があります。わからないところはわかるまで、とことん先生に質問して確実に理解してください。
そして何より「自分は理解できる力をもっている!」と自分自身を信じてあげてください。今までわからなかったところが理解できるようになったとき、それは大きな「自信」となり、これから半年のあなたを支えてくれることでしょう。
模擬試験の結果を持っている人は、もう一度それを取り出してみてください(東京アカデミーでも6月に第1回の模擬試験が行われています)。模擬試験を今年まだ受験していない人は、過去問題を国家試験と同じスタイルで解き、自己採点をしてください。そして次のことに注意しながら模擬試験の結果を眺め、自分の傾向を調べてください。
基本中の基本ですが、「どの科目が不得意か?」これはまずおさえておきたいところです。全科目の正答率を表にしてみて、正答率の低い科目・分野をまず把握してください。
不得意科目を把握したら、今度はその克服です。もともと皆さんが「勉強しづらい」と感じている不得意科目です。一気にその科目だけ集中して学習するというのは、挫折しかねません。他の科目の勉強と並行しつつ、毎日少しずつ不得意科目の学習をこなしていってください。
国家試験の問題はほとんどが四肢択一ですが、第98回国試より五肢択一、五肢択二問題が一般問題、状況設定問題で出題されるようになりました。第100回国試からは必修問題でも五肢択一問題が出題されるようになりましたが、第104回国試では四肢択一のみの出題でした。
そして、第102回国試では計算問題において、直接数字を解答する出題形式が取り入れられました。しかし、これらの新出題形式は、バリエーションのひとつにすぎません。「何を学習すべきか」という本質は変わりませんので、臆することなく勉強に専念しましょう。
問題形式を大別すると、「正しいのはどれか」といった単純に正誤を問うものが多いですが、最近では「最も適切な対応(指導)はどれか」「優先させるものはどれか」といった形式も増えてきています。どれを優先するか、自分で実際の場面を想像して判断しなければ解けない問題です。
このような問題形式の難しいところは「どの選択肢も間違いではない」という点です。そのため、受験者の解答が往々にして分かれます。また、「アセスメント」や「禁忌」を問う問題も出題されるようになってきています。
このように国家試験ではさまざまな問題が出題されるため、問題集を解くことで自分はどのような問題形式が苦手なのかという傾向を知り、苦手な問題形式に慣れておく必要があります。
正誤問題や禁忌を問う問題が苦手な場合は、知識が曖昧なことが原因です。混同しやすい用語や処置、看護などはもう一度整理して確実に覚えていきましょう。正誤問題は暗記さえしてしまえば確実に正解できる問題です。覚えたら覚えただけ点数アップにつながるということです。