東京アカデミー難波教室
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第109回看護師国家試験で出題された問題のうち、受験生が苦手とする問題ではなかったかという問題を掲載いたします。
PM28 人体Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ-2-B-b 正答率42.3% 体温のセットポイントが突然高く設定されたときに起こるのはどれか。 (42.3%)1.立毛 (28.3%)2.発汗 ( 5.8%)3. 代謝抑制 (22.8%)4.皮膚血管拡張 正答 1 |
PM81 人体Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ-12-B-c 正答率57.7% 健常な成人において、血液中のグルコース濃度が低下したときに グルカゴンの働きでグリコゲンを分解してグルコースを生成し、血液中に放出するのはどれか。 (57.7%) 1. 肝臓 ( 4.2%) 2. 骨格筋 ( 4.1%) 3. 脂肪組織 ( 0.2%) 4. 心臓 (33.2%) 5. 膵臓 正答 1 |
(注意)設問の括弧内の数字(%)は受験生の何%がどの選択肢を選択したかを表します。弊社実施のWEB採点会(第109回国試受験生65,569名のうち、40,582名が参加)の集計データに基づきます。
血糖値が低下したときに、グルカゴンが分泌され、肝臓に貯蔵されたグリコゲンを分解し血糖値を上昇させたい、という内容の問題である。不合格となる学生の傾向として、グルコース、グルカゴン、グリコゲンの違いが全く理解できていない→問題の文章が血糖値に関係しそうだ→5.の膵臓を答えとする。受験の学年となり、国家試験の問題を手に取ったものの、PM81のような問題文または解説文を読んでも、言葉ひとつひとつの知識のストックがないため、意味が理解できず字を追うだけとなってしまう。その結果、判断ができず正答に導くことができない学生が多く見受けられる。低学年からの丁寧な学習が必要であると実感させられる。