東京アカデミー東京校
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こんにちは。東京アカデミーの公務員担当です。本日のブログでは、教養試験で出題される文章理解について、その出題傾向と対策をご案内いたします。
教養試験の中で文章理解(現代文・英文)の問題は8~9問と、かなりのウェイトを占めていますが、数的・判断のような一般知能科目に比べると軽視されがち。国語や英語がそこそこ得意だった人には、あまり対策しなくてもどうにかなる気がするのでしょうね。しかし、読解力に問題がなくても、正答にたどりつくのに時間がかかってしまっては困ります。限られた時間で効率よく答えるには、適切なやり方で練習を重ねておかなくてはなりません。
<現代文>
現代文で出題されるのは「内容合致」「主旨把握」「並べ替え」「空欄補充」といった形式。
「内容合致」と「主旨把握」はほとんど同じような問題形式に見えますが、実はそうでもありません。「内容合致」は文字通り、各選択肢の内容が本文と合っているか否かを判断する問題。したがって、各選択肢の内容を本文中の該当箇所と照合する作業をいかに効率的にこなせるかがポイントです。一方、「主旨把握」は、5つの選択肢の中から本文全体の主旨(主張)としてふさわしいものを選びだす問題。したがって、本文を読み進めるさい、筆者の中心的な主張が述べられている箇所をしっかり見極めるようにするのがポイント。
また、「並べ替え」問題は公務員試験特有の出題形式で、苦手感を抱いている人も少なくありません。それはそうでしょうね。「内容合致」「主旨把握」のような問題形式は大学入試でもおなじみですが、「並べ替え」はあまり見かけない問題ですから。「並べ替え」問題には、効率的に速く解くコツがあります。問題演習に入る前に、まず、そうしたコツを身に着けておくべきです。東京アカデミーの講義では、そういったコツをお伝えしています。
<英文>
英文では「内容合致」が主要な問題形式になっています。(「並べ替え」「空欄補充」などもむろん出ますが……。)英文の場合、本文をすべて読んでしまってから各選択肢を検討するという解き方をすると絶対的に時間が足りません。したがって、選択肢のほうに先に目を通し、本文と合致しないものを次々に切っていく……といった手順に十分慣れておく必要があるでしょう。
※公務員試験では限られた時間で多くの問題を処理します。したがって、時間を気にせずじっくり考える……というやり方では得点力アップにつながりません。日ごろの練習においても、制限時間(1問あたり最大4分程度が目安)内に必ず答えを選びだし、間違えた問題について解説を熟読し、自分が何を見落としたのかを検証するようにします。
※県や指定都市など、主要な自治体の多くは「日本人事試験研究センター」という団体が用意する教養試験問題を利用しています。国家公務員試験の基礎能力試験問題はそれとは別。また、地方自治体でも東京都、特別区、警視庁、東京消防庁などは伝統的に自前で用意した問題で試験を行います。したがって、志望先によっては、独自の出題傾向がはっきり見て取れる場合がありますので、直前期にはそうした点もしっかりつかんでおくのがよいでしょうね。たとえば、
・特別区Ⅰ類の文章理解(現代文)問題では、「内容合致」ではなく「主旨把握」が出される。
逆に、
・国家公務員の文章理解(現代文)問題では、「主旨把握」ではなく「内容合致」が出される。
……といった違いがあります。
また、東京消防庁消防官の教養試験では、現代文の問題はすべて「主旨把握」形式であり、英文ではそもそも読解問題が出題されない……といった、他にはない際立った特徴がありますよ。
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