東京アカデミー難波教室
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第109回看護師国家試験では、加齢による体の変化を問う問題も出題されています。その一例を掲載いたします。
AM52 老年 Ⅱ-6-H-a 正答率54.4% 老化による身体機能の変化と薬物動態への影響との組合わせ で正しいのはどれか。 (22.6%) 1. 血中蛋白質の低下 - 薬効の減少 (12.5%) 2. 腎血流量の低下 - 薬効の減少 (54.5%) 3. 肝血流量の低下 - 薬効の増加 ( 9.7%) 4. 消化機能の低下 - 薬効の増大 正答 3 |
AM49 老年 Ⅱ-7-K-c 正答率39.4% 被験者が図形を描き写す内容が含まれる認知機能の評価はどれか。 ( 1.0%) 1.認知症高齢者の日常生活自立度判定基準 (39.4%) 2. Mini-Mental State Examination〈MMSE〉 (29.1%) 3. 高齢者の総合機能評価CGA簡易版〈CGA7〉 (29.7%) 4. 改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉 正答 2 |
(注意)設問の括弧内の数字(%)は受験生の何%がどの選択肢を選択したかを表します。弊社実施のWEB採点会(第109回国試受験生65,569名のうち、40,582名が参加)の集計データに基づきます。
高齢化社会に伴い、加齢による体の変化について問う問題が多くみられました。AM52のように加齢に伴う薬剤の出現の仕方を問う問題、また掲載はしていないが、AM53では、軽度の認知障害の症状において、物忘れを自覚しているか、実行機能障害がみられるかを選ぶ、認知症の具体的な症状を問う問題が出題されました。スケールを使用し看護展開をする問題は、近年頻出項目として出題されています。今回は、AM49のように「図形を描き表すスケールはどれか」と、スケールの名前を知っているだけでは正答ができず、具体的にスケールの内容を問う問題が出題されました。