東京アカデミー札幌校
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こんにちは。
札幌校の手島です。
今日は札幌市や国家一般職の専門試験で課される
「行政法」の学習のポイントについて
お話ししようと思います。
1.暗記が多い地味な科目
まず、学習の初期には「行政庁」や「行政行為」、「行政裁量」
など行政法に特有の用語の意味をしっかり押さえましょう。
この用語自体が試験で直接に出題されるわけではありませんが、
実際に問題を解くには必ず必要になってくるので、確実に手の内に
入れておきましょう。
また、憲法や民法とは違って、「行政法」という名前の法律はありません。
代わりに、行政活動に関連する法律(例 航空法、医療法、建築基準法)を
3つの分野に分類しながら学習するという特徴があります。
2.頻出ポイントは「処分性」と「原告適格」
実際の試験で一番問われやすい(ほぼ毎年出題される)のは、「処分性」と
「原告適格」に関しての出題です。この2つは、行政活動によって被害を受けた
人々を救済するために不可欠な条件になるため、「行政法」の学習においても
最も重要な内容にあたります。
この2つの内容の理解のために、判例でどういった結論が出されたのか(処分性や原告適格が
あると判断されたのか、ないと判断されたのか)を中心に学習を進めることになります。
地味な暗記科目と思われがちですが、「処分性」や「原告適格」の判断の際のロジック
を注意深く読んでみると、論理的で面白みがあったりもします。公務員として職務をする
上でも必ずプラスになる科目になるので、意欲をもって取り組んでみてください。