東京アカデミー札幌校
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こんにちは。東京アカデミー札幌校の手島です。
民法は大卒程度公務員試験で出題される科目のうち
合格のカギを握る科目になります。
一方で、勉強の範囲が広いという厄介な特徴を持っている
科目でもあります・・・。
今回から民法総則・物権・債権(総論・各論)という3つ
に分けて、勉強のポイントを紹介していきたいと思います。
1.頻出分野は限られる。
民法の学習範囲が広いとはいっても、頻出分野となると絞られてきます。
民法総則の分野であれば「意思表示」、「代理」、「時効」、「行為能力」等
が代表的な頻出ポイントになります。隅々まで覚えようとするのではなく、
まずは出やすい部分を重点的に学習しましょう。
2.原則と例外を意識する。
これは民法全般についてもいえることですが、概念の原則と例外を意識すると
覚えやすいです。
例えば「意思表示」の中で重要な「通謀虚偽表示(民法94条)」の場合だと、
「原則」は意思表示が無効となります。ところが、善意(事情を知らないことを意味)
の第三者に対しては、意思表示の無効を対抗(主張すること)できないことになります。
この善意の第三者に対しての部分が「例外」になります。
これと同じように95条の錯誤取消し、96条の詐欺取消しも「原則」と「例外」に整理する
ことができます。こういう整理の軸があると暗記がしやすくなります。
この2つを意識することで、民法総則の勉強が始めやすくなると思います。
初学者だったり、習ったことはあっても苦手意識があったりすると中々
腰が重い人が多いと思いますが、合格に向けて避けては通れない道ですので
粘り強く勉強しましょう。