東京アカデミー立川教室
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こんにちは。
教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー立川校の教員採用試験担当です。
10/22(木)に「令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」が文部科学省より発表されました。
こちらは、教員採用試験を受験される方は必ず知っておかなければならない報告になります。
上記の調査では、国公私立小・中・高・特別支援学校、都道府県教育委員会、市町村教育委員会を対象に、暴力行為・いじめ・出席停止・長期欠席等の件数を調査しています。
今回は調査結果で増加をしてしまった事項について、見ていきたいと思います。
・いじめの件数は61万2,496件で、過去最多(前年度より6万8,563件増)
いじめの件数は6年連続で増え続けています。
校種別では、小学校484,545 件(前年度425,844 件)、中学校106,524 件(前年度97,704件)、高等学校18,352 件(前年度17,709 件),特別支援学校3,075 件(前年度2,676 件)となっています。
全校種で増加をしていますが、特に小学校の増加が著しく、5万8,701件も増えてしまっています。前年度増加分の約9割が小学校ということになります。
なお、認知されたいじめの中でも、心身、財産に重大な被害が生じた疑いがある場合などは「重大事態」となります。
重大事態は、723件(前年度602件)で、こちらも過去最多となりました。
・暴力行為の発生件数は78,787 件で過去最多(前年度72,940 件)
暴力行為も5年連続で増え続けています。
校種別では、小学校43,614 件(前年度36,536 件)、中学校28,518 件(前年度29,320件)、高等学校6,655 件(前年度7,084 件)となりました。
・小・中学校の長期欠席(不登校等)は255,794 人(前年度240,039 人)
このうち,不登校児童生徒数は181,272 人(前年度164,528 人)となり、不登校児童生徒の割合は1.9%(前年度1.7%)になります。
不登校児童生徒数は6年連続で増加しています。
今回、増加してしまった上記事項の中でも、いじめの件数の増加が突出しています。
いじめ防止対策推進法が施行されて以降、学校では教育相談体制の充実が図られていますが、今後は発生してしまった解決していくだけでなく、未然に防止できる支援・指導の確立も求められています。
以前の下記ブログでご紹介した「魅力ある学校づくり検討チーム」は、いじめや不登校等の生徒指導上の課題の深刻化を踏まえ設置されており、こちらは未然に防ぐ取組の重要性について明記されています。
https://www.tokyo-ac.jp/blog/110288/
事後の解決だけでなく、未然に防ぐという観点も非常に重要になりますので、教員採用試験における生徒指導関連の回答でもポイントとなります。
個人面接における生徒指導関連の質問はもちろん、論文や集団討論、場面指導では最頻出テーマです。
現状を知るだけでなく、効果的な支援・指導を考えるためにも「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」はぜひご確認ください。
下記の文部科学省ホームページよりご確認いただけます。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm
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