東京アカデミー東京校
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こんにちは。東京アカデミー東京校の公務員担当です。
数的推理(数的処理)は、教養試験(基礎能力試験)を科目別でみたときに、最も出題数の多いものの一つです。
2019年度の主要な3つの試験における数的推理の出題数を以下に並べると、
国家一般職(高卒)が4題(全40題中)、
裁判所職員一般職(高卒)が6題(全45題中)、
警視庁警察官Ⅲ類が6題(全50題中)
となっています。
この数的推理を含む一般知能(他に判断推理、空間把握、資料解釈があります)および文章理解(現代文・英文)で、全出題数の約半分を占めるため、合格ラインを目指すうえでの第一の得点源にしてほしいところです。
では、数的推理のうち、どの分野が多く出題されやすいのかをみていきましょう(以下のデータは、国家一般職・裁判所職員一般職・警視庁警察官Ⅲ類の各試験の2015~2019年度の集計です)。
頻出分野は「方程式・不等式」「整数」「確率」「割合と比」「速さ」「図形の計量」です。
「方程式・不等式」は過去5年で、国家一般職では4題、裁判所職員一般職では4題、警視庁では2題出題されています。
「整数」は過去5年で、裁判所職員一般職では2題、警視庁では2題出題されています。
「確率」は過去5年で、国家一般職では4題、裁判所職員一般職では6題、警視庁では5題出題されています。
「割合と比」は過去5年で、国家一般職では4題、裁判所職員一般職では3題、警視庁では6題出題されています。
「速さ」は過去5年で、国家一般職では3題、裁判所職員一般職では5題、警視庁では5題出題されています。
「図形の計量」は過去5年で、国家一般職では3題、裁判所職員一般職では4題、警視庁では9題出題されています。
出題レベルは、特に国家一般職では標準レベルの問題が出題される傾向にあります。
対策としては、上記の頻出分野に重点をおきながらも各分野の基本事項は一通り押さえておきたいです。
また、分野の名前を見てピンときた方も多いと思いますが、
数的推理は平たく言うと算数・数学の問題です。
東京アカデミー調べでは、「方程式・不等式」は中学校3年生までに、
「整数」は小学校6年生までに、
「確率」は中学校2年生までに、
「割合と比」は中学校2年生までに、
「速さ」は小学校6年生までに、
「図形の計量」は小学校6年生までに
それぞれ習う範囲です。
数的推理の他の分野でも大半は中学までの算数・数学の知識を問うものとなりますので、これまでの算数・数学を復習することや、現役生の方は現在高校で習っている数学の範囲をしっかりと学習することも有効な対策となりえます。
東京校では2021年度試験対策講座の無料イベントとして、2020年12月12日(土)11:00~12:00及び2021年1月9日(土)13:00~14:00でガイダンス「数公務員試験基本と対策」を実施します。科目の概要や攻略法をお伝えします。ぜひご参加ください。
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次回のブログは今年の9月から10月にかけての最新時事を振り返ります。ご期待ください。