東京アカデミー広島校
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本日11月16日は「幼稚園記念日」だそうです。
1876年〈明治9年〉11月16日、日本初の官立幼稚園である東京女子師範学校附属幼稚園が開園したことに由来しているとか。
なんと、365日ほとんどに「○○の日」「○○記念日」があるらしいです。
調べてみると面白そうですね。
さて、幼稚園を卒園したら小学校1年生に入学するわけですが、そこで発生する問題が「小1プロブレム」です。
今日はこの「小1プロブレム」についてのお話です。
小学校へ入学したばかりの小学校1年生が、授業中に自分の席に座っていられない、先生の話を静かに聞けない、時間を守れないなどの状況が継続すること。
これがいわゆる「小1プロブレム」です。
要因は様々にありますが、幼稚園保育園等から小学校への接続の際に生じる生活の変化(登下校、給食など)が大きな要因の一つと言われています。
文部科学省は、平成27年1月には「スタートカリキュラムスタートブック」を作成するなど、小学校1年生のための「スタートカリキュラム」の導入を求めてきました。
広島県でも、小1プロブレムを解消し円滑な保幼小の接続を図るため「少人数教育推進のための段階的プラン(第Ⅰ期)」が作成されました。
しかし、今年は新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休校も相次ぎ、全国的にもスタートカリキュラム自体が実施できていない状況が多くあるようです。
連日のニュースなどでは、学習の遅れや、授業時間の確保、中学生高校生にとっては受験への不安などが大きく取り上げられていました。
今年の新型コロナの与えた教育現場への影響を受けて、2021年夏の面接試験では、緊急時の対応などに関する質問がなされる可能性もあります。
その際には、学習面でのフォローだけでなく、今回お話した「小1プロブレム」のような、児童生徒の心に寄り添ったフォローについても言及できるといいですね。
小1プロブレムのほかに中1ギャップなど、それぞれ随分前から教育現場の課題として取り上げれられてきました。
これらは過去の問題ではなく、2020年となった現在でも引き続き対応が必要な課題であるうえ、今年は新型コロナウイルス感染症拡大に伴う新たな問題も発生しています。
常に社会の動きに目を向けるとともに、受験先の自治体の状況にもアンテナを張っておいてくださいね!
それではまた。
■参考資料
広島県「少人数教育推進のための段階的プラン(第Ⅰ期)」(https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/education/16833.html)
文部科学省「スタートカリキュラムスタートブック」(https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/startcurriculum_mini.pdf)