東京アカデミー津田沼校
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こんにちは!東京アカデミー津田沼校の教員採用試験対策担当です。
最近めっきり寒くなりましたね。我が家では早速ホットカーペットが登場しました。そこにそろそろ暖房も欲しい季節になります。寒暖の差が激しくなる時期にもなります。さらに今年はコロナウイルスへの対応も必須ですので、受験生の皆さんは体調の変化に十分注意していきましょう。
さて本日は皆様に、千葉県・千葉市教員採用試験の受験倍率や倍率から見えてくる課題などについてご紹介したいと思います。
【1】2020年夏受験の受験倍率について
下記に掲載しましたのは、10月7日に最終結果が発表されました千葉県・千葉市教員採用試験の校種別の受験倍率です。
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小学校 |
中学校・高校 |
特別支援 |
養護 |
総計 |
2020年 |
1.8 |
3.3 |
2.5 |
7.4 |
2.7 |
ちなみに、2019年夏受験の数値を見ますと、
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小学校 |
中学校・高校 |
特別支援 |
養護 |
総計 |
2019年 |
2.0 |
3.8 |
2.9 |
7.8 |
2.9 |
2年間を比較しますと、まず試験全体の倍率が若干低下しております。理由としては、採用予定数が2019年比中高共通で100名程度増加した一方、受験者数は2019年比全体で395名も減少しているという点が挙げられます。採用人数が増加している反面、教員採用試験全体での受験生が減っていることが要因の一つであると考えられます。
【2】中学校・高校共通の主要科目における受験倍率について
次に下記に掲載しましたのは、中高共通の中でも比較的倍率が高い、主要科目における受験倍率です。
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中高社会 |
中高保体 |
2020年 |
4.8 |
6.9 |
ちなみに、2019年夏受験の数値はと言いますと、
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中高社会 |
中高保体 |
2019年 |
5.3 |
8.8 |
2年間を比較しますと、受験生が多いといわれる中高社会・中高保体において倍率が2019年比で低下していますが、他の校種・教科に比べますと、やはり倍率が高い傾向には変わりありません。
【3】受験者数・1次合格者数・2次合格者数から見る倍率
次に、中学校・高校共通及び養護教諭における受験者数及び1次試験・2次試験の合格者数から倍率を見比べてみましょう。
2020年 |
中学校・高校共通 |
養護 |
受験者数 |
2589 |
326 |
1次合格者数 |
1640 |
178 |
2次合格者数 |
774 |
46 |
1次試験合格倍率 |
1.5 |
1.8 |
1次合格→2次合格の倍率 |
2.1 |
3.8 |
※受験者数は「志願者数」とは異なり、実際に受験された方を東京アカデミーにて独自に教育委員会に調査した人数です。
上記の表を見ますと、どの校種とも1次試験合格者数から2次試験合格者数を割った倍率(表中の一番下の数値)では、かなり篩いに掛けられ、倍率も高くなっている傾向にあります。2次試験は主に人物試験(個別面接・模擬授業)が課されますので、ご本人の教育論・教師像に留まらず、ご本人のパーソナリティもしっかり発揮できるような人物試験対策を施す必要があります。
特に毎年千葉県教育委員会から発表されている「千葉県・千葉市公立学校教員採用候補者選考方針について」において、人物試験では「人間性」をトップにしています。こうしたことからもご本人の人柄を重視する試験であることも理解しておく必要があるかと思います。
【4】倍率に惑わされないように対策を行いましょう
最後に、倍率に惑わされないためのワンポイントアドバイスです。
例えば、中学校・高校については、【1】でご紹介した通り、全体の受験倍率は3.3倍となっていますので、この倍率だけ見ますと、受かり易いのでは…と思われるかもしれません。しかし、実際の試験では、中学校・高校全体の受験者数が2,589名に対して、最終合格者数が774名となっています。裏を返しますと、1,815名もの方が不合格となっており、不合格者数が最終合格者数より、1,041名、実に2.3倍多いという結果も見えてくるのです。
「倍率が低いから受かり易いや…」「受かり易いなら対策は後でいいや…」といったことをお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし最終合格のうちの一人に到達するためには、各試験における日頃からの積み重ねがモノを言うのは必定です。
なお、「倍率」や「競争倍率」の意味合いについては、11月7日付けブログ「【教員採用試験】合格しやすくなった、と言われますが・・・「倍率」「競争倍率」の意味」も併せてご参照ください。
筆記対策では教職教養・専門試験について、受験自治体の試験傾向を掴んだうえでの対策や人物試験においては、自らの教育観・教師像やこれまでの経験が今後どう教員として生かすことが出来るかといった視点を以って、少しずつ地道に準備しましょう。また最新の教育課題にもアンテナを張って、自らの考えをまとめておくことも肝要です。
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https://www.tokyo-ac.jp/adoption/practice-exam/practice-exam01/