東京アカデミー立川教室
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こんにちは!東京アカデミー立川校の教員採用試験対策担当です。
いよいよ寒さも本格的になってきました。受験を控えている皆さんは体調管理、感染予防を万全にしていただき、寒さに負けず最終合格を目指して引き続き頑張りましょう。
さて本日から3日間連続で皆様に、東京都教員採用試験の受験者数や受験倍率から見えてくることについてご紹介したいと思います。
第一弾となる今回は、東京都の養護教諭について取り上げます。
他の教科と比べると、倍率が高くなりがちな養護教諭ですが、2020年の受験者数や受験倍率はどうだったのでしょうか。
まずは、2020年夏に行われた東京都教員採用試験の養護教諭の受験者数と受験倍率です。
養護教諭 |
採用予定者数 |
受験者数 |
最終合格者数 |
受験倍率 |
2020年 |
70名 |
637名 |
93名 |
6.8倍 |
比較として、2019年夏の東京都教員採用試験の養護教諭の数値を見てみると、
養護教諭 |
採用予定者数 |
受験者数 |
最終合格者数 |
受験倍率 |
2019年 |
80名 |
744名 |
88名 |
8.5倍 |
2020年と2019年を比較してみますと、受験倍率が8.5倍→6.8倍と低下しています。
これは、受験者数が744名→637名と大きく減少していることに加えて、採用予定者数が昨年に比べて10名減少しているにも拘わらず、最終合格者数が88名→93名と増えているためです。
この“採用予定者数を上回る最終合格者が出た”ということについてですが、お隣の神奈川県や千葉県でも、昨年よりも最終合格者が増えていることから、新型コロナウィルス感染症対策の一貫として養護教諭の充実を図ろうとしていることが考えられます。
来年もこの傾向が続くかは不明ですが、まずは来年の採用予定者数に注目したいところです。
2020年夏に行われた東京都教員採用試験の養護教諭の試験では、8.5倍→6.8倍という倍率の低下が見られましたが、さらに遡ってみると面白いことが分かります。
|
2014年 |
2015年 |
2016年 |
2017年 |
2018年 |
2019年 |
2020年 |
受験倍率 |
7.7倍 |
12.9倍 |
8.8倍 |
10.3倍 |
6.3倍 |
8.5倍 |
6.8倍 |
2014年からの倍率の推移を見てみると、受験倍率が下がった翌年は上がり、また次の年には下がるということを繰り返しています。この法則は2013年から7年間に渡って続いているのですが、この法則に則れば、来年の試験では受験倍率は上がるということになります。(あくまでも、法則に従えばということですが…)
さて、次に一次試験の合格者数と一次試験倍率を確認してみましょう。
2020年 |
受験者数 |
1次合格者数 |
1次試験倍率 |
最終合格者数 |
2次試験倍率 |
東京都養護教諭 |
637名 |
186名 |
3.4倍 |
93名 |
2.0倍 |
同じく、2019年の状況も確認してみます。
2019年 |
受験者数 |
1次合格者数 |
1次試験倍率 |
最終合格者数 |
2次試験倍率 |
東京都養護教諭 |
744名 |
159名 |
4.7倍 |
88名 |
1.8倍 |
最終的な受験倍率は先ほど確認したように、8.5倍→6.8倍と低下していましたが、2次試験の倍率(2次試験倍率は1次合格者数に対しての最終合格者数なので、参考数値としてみてください)は、1.8倍→2.0倍と微増ではありますが、ほとんど変化がなかったといってよいでしょう。
一方で、1次試験の倍率は4.7倍→3.4倍と大きく下げています。
最終的な受験倍率が低下したからといって、1次試験も2次試験も通りやすくなったというわけではなく、2次試験については昨年とほぼ変わらない倍率であったということがお分かりいただけるかと思います。
ちなみに、1次試験の倍率が4.7倍から3.4倍に下がったと聞くと、1次試験突破もそんなに難しくないのでは?と思いたくなりますが、今年の試験では637人受験して、実に451人もの受験生が1次試験で不合格になっているのです。決して油断して良い試験ではありません。
このように、見た目の数字だけを見ていると、去年よりも簡単になったのかな? 合格しやすくなっているんだろうなぁ~と感じるかも知れません。
しかし!倍率が下がった翌年には倍率が上がりやすいことや、合格者数と不合格者数の数字を見てみると、東京都教員採用試験の養護教諭を受験する場合は油断大敵であり、最終合格するためには、これから本試験の日までに、しっかりと計画立てて対策を講じる必要があるということが分かるでしょう。
東京都の教員採用試験では、2017年や2018年と比較すると問題の難易度も落ち着いてきていますし、倍率も昨年よりも低くはなっています。しかし、東京都の養護教諭試験は6.8倍です。つまり、7人中1人しか最終合格しないということになります。そして、問題の難易度が下がったとはいえ、それは以前と比較すればという話であって、他の自治体と比べればまだまだ難易度は高いままです。受験生としては、油断することなく、合格するために必要な筆記試験対策(教職教養、専門教養)と人物試験対策(面接、論作文)を推し進め、2021年夏受験の倍率がどのような数値になろうとも、確実に合格できるだけの力を身に付けることが求められるのです。
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