東京アカデミー岡山校
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みんさんこんにちは。
今回は、2019年に実施された『IEA国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)』(以下TIMSSと略す)の結果が先日公表されましたので、11月27日のブログで予告した通りその分析をまとめます。
【教科の平均得点の推移】
【ここをチェック】
国際的に見て、日本の児童生徒は高いレベルに達していることが分かります。
小学校算数と中学校理科には、前回調査に比べ、平均得点に有意差は見られません。
中学校数学は平均得点が有意に上昇しており、小学校理科については低下しています。
質問紙調査については、小学校・中学校いずれも、算数・数学、理科ともに、算数・数学、理科の「勉強は楽しい」と答えた児童生徒の割合は増加しています。
小学校理科について「勉強は楽しい」と答えた児童の割合は、引き続き国際平均を上回っていますが、小学校算数、中学校数学及び中学校理科について「勉強は楽しい」と答えた児童生徒の割合は、国際平均を下回っています。
他にも、児童生徒の習熟度別の割合についての結果から、小学校の算数では有意な変化は見られず、中学校の数学では550点以上625点未満及び625点以上の生徒の割合が増加しています。
小学校の理科では550点以上625点未満及び625点以上の児童の割合が減少し、中学校の理科では、550点以上625点未満の生徒の割合が増加、625点以上の生徒の割合が減少しています。
【これらの結果を踏まえた文部科学省の施策まとめ】
①新学習指導要領の着実な実施等
(1)主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善
(2)理数教育の充実
(3)情報活用能力の確実な育成
(4)全国学力・学習状況調査も活用した指導の充実
②学校における環境整備の加速化に向けた取組の推進
(1)学校のICT環境整備の加速化と少人数による指導体制の検討
(2)理科教育に係る設備整備等
(3)小学校高学年からの教科担任制の導入(令和4年度目途)の検討
TIMSSはPISA(OECD生徒の学習到達度調査)と並ぶ国際学力調査としてよく知られています。
全世界的な教育課題をしっかりと受け止め、国際社会で「生きる力」を養うためにできることを日々考えておくことが大切です。
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