東京アカデミー札幌校
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皆さんこんにちは。東京アカデミー札幌校で教員採用を担当しております中村です。
12月17日(木)のニュースで取り上げられておりましたが、来年度の政府予算編成に向けた協議において、公立小学校の1クラス当たりの定員を、現在の「40人以下」から「35人以下」にすること(法改訂)が合意されました。2021年度から5年かけて2025年度に「全学年を35人学級」とする決定です。
新型コロナウイルス感染予防策として「教室の3密」を避けることができ、教職員定数(採用)の安定につながります…と書けば、公立小学校教職員を目指している方には一見朗報に感じられますが、こと北海道に関しては今回の決定はそう簡単には捉えられません。18日(金)の北海道新聞朝刊第1社会面でも大きく取り上げられておりますが、北海道教育委員会と札幌市教育委員会は遥かに早くから35人学級実現に向けて取り組みを始めており、そのスタートは2004年まで遡ります。小学校1,2年生と中学1年では2012年度に完了、昨年度は小学3,4年生も対象とする方針を決め、北海道教育委員は既に本年度から、札幌市教育委員会も2021年度から段階的に導入する予定であり、効果は限定的だからです。同じ面には道内先生方の「せめて30人学級に」という落胆の声が寄せられているのが、非常に印象に残りました。
冒頭の17日の政府予算編成では「中学校は見送り。40人学級を当面維持」と、現在政策的に配置している「加配定数」からの振り替え、そして何よりも加速している「少子化」により、財政負担増はほぼ生じないことも併せて発表されています。これは「35人学級実現=採用数大幅増」という短絡的な図式ではないことを意味します。気を引き締めて試験対策に挑んでください。
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