東京アカデミー東京校
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東京アカデミー池袋校の教員採用試験担当の飯島です。
空気がすっかり冷たくなってきましたが、体調に気をつけて過ごされていますか。
教員採用試験対策は、試験の情報もそうですが、教員が置かれている状況にも広くアンテナを張って情報収集していく必要があります。今日は子どもたちの試験の状況、とりわけ高校受験・大学受験について取り上げます。
現場の先生方は、通常の授業で日々ご苦労されていると思いますが、受験学年を担当されている先生方は進路指導(受験指導)が非常に大変です。アルバイト等で塾の先生をされている方はご存じかもしれませんが、コロナ禍で年度の当初に学校の臨時休校が実施された今年、高校受験や大学受験はどうなっているのでしょうか。授業を十分に受けていないのに入試なんて。。。とお思いの方もいらっしゃると思いますが、「入学者選抜」は毎年必ずやってきます。
ということで、今年度の入試事情についてのお話です。(現段階で発表されている内容を記述していますが、最新の情報は関係する自治体・団体のホームページをご確認下さい。)
[範囲縮小は受験生のためになる???]
今年度は、現時点で26都県において公立高校受験の試験範囲が縮小されると発表になっています。
例えば、東京都を例に挙げると、
《国語》中3の教科書で学習する漢字
《数学》三平方の定理/標本調査
《理科》【1分野】:「運動とエネルギー」の「力学的エネルギー」、「科学技術の人間」
【2分野】:「地球と宇宙」の「太陽系と恒星」、「自然と人間」
《社会》公民範囲のうち、「私たちと経済」の「国民の生活と政府の役割」、「私たちと国際社会の諸問題」
《英語》関係代名詞のうち、主格のthat、which、who及び目的格のthat、whichの非制限用法 ※同様の働きを持つ接触節も出題なし
は除外するとホームページで発表しています。https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/files/r3_leaflet/03syutudaihani.pdf
ただし、これらの内容は学校の授業ではやらなくてよいのでなく、あくまでも「入試には出ない」範囲なので、学校の授業としては除外内容も一通り扱わなければなりません。都内の公立中学では、都立高校の入試が近くなると授業の中で過去問を演習するところもありましたが、今年度はどうなるのでしょうか・・・。将来的に、東京都の英語には今後筆記(リスニング)に併せてスピーキングテストの導入も検討されています。
[新しい入試制度とその影響]
また、入試制度の大幅な変更が実施・実施予定にもなっています。皆さんも報道・発表等でご存じかと思いますが、一番大きな変化としては、来年1月には大学入試で初めての「大学入学共通テスト」が実施されます。
その他の入試の変更点として、
《今年度(2021年度入試)》
千葉県:公立高校入試が「前・後期の2期制募集」→「一括募集(1回だけの実施)」に変更
《来年度(2022年度入試)》
東京都:令和4年度(2022年度)入試から、都立中高一貫校の高校募集完全停止
都立立川国際中等教育学校のすぐ近くに、「東京都立小中高一貫教育校」が設立(令和4年度入学生からスタート)
と変更点が目白押しです。
ゆくゆくは受験学年の担任を持つことになると、これらの知識を持ち、最新の情報をアップデートしていく必要があります。そうしないと、もし三者面談で進路指導をすることになった時、詳細を保護者や生徒に聞かれた時いろいろな準備に時間がかかります。中学校の教員を目指している方はもちろんですが、高校の教員を目指している方も、こういった入試を経て入学してくる生徒を指導するということを知っておく必要がありますね。新しい学習指導要領でも、校種間の連携や科目横断型のカリキュラムなどが掲載されていますので、知識としても持っておいた方がよいと思います。各自治体で発表されている「教育振興基本計画」等に基づいて入試の変革が定まっていきますので、ぜひこういった資料は目を通されることをおすすめします。
高校入試や大学入試と同様、公立学校教員採用試験は必ずやってきます。高校受験・大学受験はこれからがピークを迎えますが、教員採用試験2021年夏受験の方はあと約半年で本番です。焦らず、着実に試験対策を進めてください!
東京アカデミーの教員採用試験・専門科目対策は2月上旬からスタート!
https://www.tokyo-ac.jp/school/kanto/ikebukuro/course-list/adoption/kyosai_21senmon/
(日程が確定し次第順次アップしています)