東京アカデミー旭川校
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こんにちは。東京アカデミー旭川校の服部です。
本日は、1次教養(基礎能力)試験の問題構成・解き方について説明いたします。
教養(基礎能力)試験は、下記のとおり職種によって問題数・時間が異なります
・国家公務員一般職・税務職員 40問 90分 1問あたり 135(秒)
・刑務官、海上保安学校学生・入国警備官 40問 90分 1問あたり 135(秒)
・裁判所職員一般職 45問 100分 1問あたり 133.3(秒)
・地方初級(9月20日)StandardⅡ 40問 120分 1問あたり 180(秒)
・地方初級(9月27日)全国パターン 50問 120分 1問あたり 144(秒)
・警視庁警察官Ⅲ類 50問 120分 1問あたり144(秒)
・東京消防庁Ⅲ類 45 問120分 1問あたり160(秒)
注目すべきは、1問あたりの解答時間です。職種によって解答時間は異なりますが、例えば、国家公務員(一般職・税務職員他)試験では、1問あたり135秒というスピード勝負の試験になります。
したがって、1問にかける時間を見誤ってしまうと、時間が足りなく解答できないことや、焦って本来の力を出せないこともありますので、事前準備(問題を解く・時間配分のシュミレーション等)が不可欠になります。
そこで、まず受験生に知っていただきたいことが、試験によって問題の順番(配列)が異なることです。これを知らないと、事前のシュミレーションができません。下記表をご覧ください。
★文章理解先行型
・国家公務員一般職・税務職員 「文章理解(7)」→「一般知能(13)」→「一般知識(20)」
・刑務官 「文章理解(7)」→「一般知能(13)」→「一般知識(20)」
・海上保安学校学生・入国警備官 「文章理解(7)」→「一般知能(13)」→「一般知識(20)」
・東京消防庁Ⅲ類 「文章理解(8)→「一般知能(14)→「一般知識(23)」
★一般知識先行型
・地方初級(9月20日)StandardⅡ 「一般知識(20)→「文章理解(6)」→「一般知能(14)」
・地方初級(9月27日)全国パターン 「一般知識(25)→「文章理解(9)」→「一般知能(16)」
・警視庁警察官Ⅲ類 「一般知識(25)」→「文章理解(8)」→「一般知能(17)」
・裁判所職員一般職 「一般知識(21)」→「文章理解(9)」→「一般知能(15)」
これは、職種別に教養(基礎能力)試験における、問題の順番を記した表になります。
問題の順番・配列からタイプを整理すると、文章理解から始まる「文章理解先行型」と一般知識から始まる「一般知識先行型」に分けられます。「文章理解先行型」は国家公務員系の試験に多く、「一般知識先行型」は地方公務員系の試験に多いのが特徴です。
ここで受験生が解き方で一番失敗してしまう例を挙げます。それは、文章理解先行型のタイプで、問題を1問目から問題順どおり解く場合に陥ってしまうケースです。例えば、最初の出題、文章理解(長文読解)は、緊張がピークの状態で初めて目にする問題ですので、普段は得意な方でも、文章を理解するのに時間を要してしまうことが多いです。また、最初の問題のため何としても正解したい思いが強く、いつもよりも時間をかけてしまい、ペースを崩してしまうこともあります。一度崩したペースを元に戻すことは容易ではありません。続く一般知能でも同じペース若しくは、解けそうで解けない問題に時間を費やしてしまうと、一般知能を解き終えた頃には、一般知識を解く十分な時間は残されておらず、ベストの結果を得られなかったという話しはよく耳にします。
特に、国家公務員(一般職・税務職員他)試験は、40問/90分の試験のため、他の地方公務員試験に比べると時間の余裕がありませんので、事前のシュミレーションかかせません。
国家公務員試験の1つの解き方として、お勧めなのが、一般知識先行(一般知識→文章理解→一般知能の順)で解くやり方です。理由(ポイント)は3つあります。
★1つ目は、一般知識(政治・経済・社会、地歴・理科等)は、基本的には答えを知っているか?知らないか?ですので、マークシートを黒く塗りつぶす単調な作業を繰り返すことで、緊張を緩和する効果(自分のペースに持ち込むこと)を期待。
★2つ目は、一般知識を最初に解く(1問1分以内/45~50秒目標)ことで、上述したようなリスクが低くなる(後半に多数の問題を残してしまう)。
★3つ目は、一般知識を最初に解くことで、文章理解がスムーズに解けるようになる。
一般知識の問題形式は、通常「次の文の中で正しく言える(妥当な)のはどれか?」という設問が多数です。一方、文章理解、例えば現代文の内容合致では「次の文と内容が合致しているのはどれか?」になりますので、解き方は基本同じ(仮に、正答がわからなくても、消去法で選択肢4つ消すことができれば、答えを導くことができる)ですので、究極的に、一般知識は、短い文の文章理解とも言えるのではないでしょうか。
したがって、一般知識(短文)に慣れてから、文章理解(長文)へ行った方が、解き方の準備体操(頭の整理)ができていますので、1つの手法として、推奨させていただきます。
1月24日に行われる、チャレンジスタート模試は、国家一般職・税務職員はもちろん、刑務官、海上保安学校学生等 国家公務員パターンと全く同じ問題・時間で受験予定者には最適な模試です。
市役所・警察官・消防官希望の方にあっても、現状の学力把握や合否判定はもちろんですが、
試験傾向を知り、試験に慣れに繋がりますので、まずは合格への一歩を踏み出しましょう!