東京アカデミー岡山校
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こんにちは。
今回の「進路・職業研究」は理学療法士・作業療法士です。
理学療法士・作業療法士 ~資格の魅力とやりがい~
超高齢社会の現在、医療の分野において不可欠となっているのが「リハビリテーション」です。
今日は「リハビリテーション」の担い手の代表格といえる「理学療法士」「作業療法士」についてお話したいと思います。
◆ “運動機能回復”の専門家 理学療法士
理学療法士が行うリハビリテーションの主な目的は、「基本動作の回復・維持・悪化予防」です。
障がいや後遺症のある「部位」に着目して、運動療法、水治療法、温熱療法、電気光線療法などを手法として用い、基本動作(起き上がり、筋力強化、座位保持、車いす移乗、歩行など)の回復訓練を行う専門家です。
完全な回復が望めない場合でも、残された機能を最大限に引き出すために、解剖学や運動学などの知識を応用しながら患者様一人ひとりに応じた適切なリハビリテーションを実施していきます。
◆ “日常動作支援”の専門家 作業療法士
作業療法士が行うリハビリテーションの主な目的は、「日常生活をスムーズに送るための複合的動作を可能とする訓練を行う」ことです。
乳幼児から高齢者まで、身体や精神に障がいを抱える人に対して、日常動作である「生活活動(調理、入浴、食事、排せつなど)」の訓練のために、レクリエーションや、創作活動(ゲーム、体操、編み物、陶芸、絵画、音楽など)も活用しながらリハビリテーションを行う専門家です。
さらに、社会復帰に向けた職業前訓練(就労に向けて作業能力、耐久性、集中力・正確性などの向上を目標とした訓練)や心のケアなども行います。
◆ 理学療法士・作業療法士になるためには
理学療法士・作業療法士になるためには、高校卒業後、法律で定められた養成施設(大学・短大・専門学校)で3年以上勉強して国家試験受験資格を取得し、国家試験に合格することが必要です。
2019年2月に実施された第54回国家試験では、理学療法士85.8%、作業療法士71.3%という合格率でした。
◆ 理学療法士・作業療法士の職場とは
大学病院、身体障がい者リハビリテーションセンターなどの医療施設が主な就職先となります。
また、特別養護老人ホームや障がい者支援施設といった福祉施設や、在宅リハビリテーションの分野にも進出しています。
理学療法士は、最近では、その技術を活かしてプロ・アマチュアスポーツチームのトレーナー関連の仕事に就く方も増えています。
◆ 理学療法士・作業療法士の魅力
理学療法士・作業療法士は、患者様の目標を達成するために、身体面・精神面などさまざまな訓練を用いて働きかけ、患者様からは何らかの反応が返ってきます。
自身の働きかけと患者様の反応といった相互の関係によって成り立つ仕事といえます。
また、リハビリテーションは単独で進められるのではなく、他職種とのチームで行われることから、他職種や同僚など、仕事を進めるうえでも多くの人と関わっていく仕事です。
目の前の患者様に対しても、職場でも、人と人との関わりの中で行う仕事といえるでしょう。
皆さん、いかがでしたか?
理学療法士・作業療法士の仕事に惹かれた方は以下のサイトもチェックしてみてください。
日本理学療法士協会
http://www.japanpt.or.jp/
日本作業療法士協会
http://www.jaot.or.jp/