東京アカデミー大阪校
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2/2に文部科学省より令和2年度(令和元年度実施)「公立学校教員採用選考試験の実施状況について」が公表されました。
全体の競争率(採用倍率)は3.9倍(前年度4.2倍)と減少し、
・採用者総数は、35,058人で、前年比106人増加
・受験者総数は、138,042人で、前年比10,423人減少
しています。
なかでも、
小学校の競争率(採用倍率)は2.7倍(前年度2.8倍)で過去最低となりました。
(採用者総数:16,693人<前年比336人減少>、受験者総数:44,710人<前年比2,951人減少>)
小学校の競争率が2倍を切っている自治体は13自治体ありますが、関西圏では最も低い和歌山県で2.5倍となっている他は、
兵庫県5.2倍(前年度6.1倍)や神戸市6.1倍(前年度4.3倍)、奈良県5.0倍(前年度4.5倍)など倍率が上がっている自治体もあります。
文部科学省の分析によれば、小学校において過去最高の採用倍率12.5倍であった平成12年度では採用者数が3,683人であるのに対し、令和2年度においては採用者数が16,683人と5倍近くに増えた結果として、採用倍率が低下しており、また小学校における受験者数の減少傾向は、近年の民間企業等の採用状況が好転していることや新規学卒者の採用者数の増加等により、既卒者層が減ってきていることが主な理由であるとされています。
また、
中学校の競争率(採用倍率)は5.0倍(前年度5.7倍)と減少(採用者総数:9,132人<前年比482人増加>、受験者総数:45,763人<前年比3,427人減少>)
高等学校の競争率(採用倍率)は6.1倍(前年度6.9倍)と減少(採用者総数:4,413人<前年比68人増加>、受験者総数:26,895人<前年比3,226人減少>)
特別支援学校の競争率(採用倍率)は3.1倍(前年度3.2倍)と減少(採用者総数:3,225人<前年比1人減少>、受験者総数:9,956人<前年比461人減少>)
となっておりますが、
養護教諭の競争率(採用倍率)は6.5倍(前年度6.3倍)から増加(採用者総数:1,388人<前年比80人減少>、受験者総数:9,040人<前年比172人減少>)
栄養教諭の競争率(採用倍率)は8.1倍(前年度8.0倍)と増加(採用者総数:207人<前年比27人減少>、受験者総数:1,678人<前年比186人減少>)
しています。
併せて、「『令和の日本型学校教育』を担う教師と人材確保・質向上プラン」も取りまとめられていますので、目を通しておきましょう。