東京アカデミー東京校
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大山のぶ代さんがドラえもんの声優だった昭和の頃は間違いなく「ジャイアン」です。
のび太やスネ夫をしばき回し、「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」の格言に代表されるように、昭和時代の典型的な「いじめっ子」という点に異存はないでしょう。
しかし平成、令和と時は流れ声優さんも変わった今、ある団体でドラえもんが話題になりましたので質問をしてみますと、いじめっ子は「しずかちゃん」との回答がありました。
しずかちゃんがいじめっ子である理由として挙げられたのが、
「のび太がいじめられてもじっとみているだけの時がある」
「しずかちゃんは女性の友達がいない(※)のでクラスの女性を牛耳っているのでは」
「ジャイアンもしずかちゃんの言うことは必ず聞く」
などです。(※)拙者注:女性の友達がいないのではなく、アニメの中で女性の友達が登場しない、のが正しいかと存じます。
いじめの定義が平成6年、平成18年と変わり、平成25年のいじめ防止対策推進法の施行を経て、
・いじめは「加害者」だけではなく、「観衆(いじめを煽る)」「傍観者(いじめをみている)」もいじめの関与者として含まれる。
・いじめは複数の関係者で組織的に早期発見に努めなければならない。
・いじめは当該行為の対象となった児童生徒(被害者)が心身の苦痛を感じているもの。
となりました。詳しくは文部科学省ホームページご参照ください。https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302904.htm
そうしますと令和時代のしずかちゃんは、
・傍観者の時があるのでいじめっ子ではないか、
・女性の友達がいないのでいじめっ子ではないか、
・言うことを聞くジャイアンは心身の苦痛を感じているのでいじめっ子ではないか、
と認定されることになるのかと思料いたしました。
教育は昭和から平成を経て令和になる時代の中で、こうも大きく変わるものなのかと衝撃を受けました。
時代の流れに合わせて、考え方や行動を変えていかないといけないと切に感じる次第です。
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