東京アカデミー池袋校
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こんにちは。公務員の予備校・東京アカデミー立川校の稲荷山です。
本日は「受験先研究」についてお話しします。
受験先について調べないと面接がうまくいかないというのは、公務員試験に限らず、就活全般で常識のように言われていることです。
皆さんもよくご存じかと思います。
でも「受験先研究と面接対策の関係は?」「どうやって他の人は調べているの?」といったことについては、あまり自信がない方も多いのでは?と思います。
本日は公務員試験について指導する立場として受験生を見てきた経験や、採用担当者から聞いた話を基に、皆さんと考えていきたいと思います。
そもそもこれがわかりにくいですし、わからないから考える作業も捗らないんですよね。一緒に考えてみましょう。
面接試験では、採用された後の受験生に対し、どのくらいの働きぶりを期待できそうかを基に合否を決定します。
期待できる働きぶりは、受験生が持っている能力と、それを採用後の職場で発揮しようという意思の掛け算で考えることができます。
このうち意思の方は「志望動機」を、持っている能力は「自己PR」で、それぞれ評価されるわけです。
いわば 面接試験の評価基準 = 志望動機 × 自己PR であり、その志望動機は自己分析と受験先を知る作業を通じて考えていくことになります。
ですから、受験先を調べることが面接対策で必須となるわけです。
調べる内容としてはこんなものが挙げられると思います。
・大臣/首長が重視する政策
・自分が関心のある業務分野
・職員の日々の業務内容
・地方公務員の場合は名所、名物、人口や地理などの特徴
また、調べる方法としては、説明会・パンフレット・ホームページ・OB訪問・新聞報道・(地方公務員の場合)実際に行く……といったことが考えられるでしょう。
では実際に合格した先輩たちがどんな点に注目しながら調べていたのか、東アカで合格した先輩たちの言葉を引用しながらご紹介します。
説明会には最低でも一回は必ず参加し、採用案内パンフレットもさらっと読んでおきましょう。
公務員の受験生は、人にもよりますが5箇所・6箇所…と併願することが珍しくありません。
受験先の「候補」として検討中のものまで含めると、10箇所以上になってもおかしくないでしょう。
それだけの数の官庁や自治体について、1つずつ丁寧に調べている時間は中々取れませんから、
まずは説明会に参加して、通り一遍の知識だけでも得ておくことが重要です。
その上で、「ここ受けよう!」と思えたら、さらに深く調べていく…という具合で進めていくのがいいでしょう。
ではどうやって深く調べるのか? そこで重要になるのが次の話です。
ホームページの見方は人によって色々あると思いますが、まず注目してみてほしいのは大臣や首長の挨拶・年度所感です。
ここで言及される内容は採用先の組織の長が言っていることですから、間違いなく重要です。
また、自治体の総合計画のような文書も、興味のある分野については読んでおくとよいでしょう。
自治体が思い描いている5年・10年後の姿が、こういった文書に書かれています。
●先輩の件
自治体の総合計画文書を3周くらいざっと目を通す。行政がカバーする範囲の大枠をつかむのに役立つし、小論文のネタにも使えます。※合格者座談会にて
自分が希望する受験先にOB/OGがいるかはわかりませんが、いる場合は突っ込んだ話を聞いたり、相談に乗ってもらうチャンスです。
チャンスがあったらぜひ利用しましょう!
●先輩の声
そこで早速OB訪問を行い、2人の職員の方とお会いすることになりました。(一人は20代、一人は50代の方でした。偶然にも2人とも一度民間での就職活動を経てから公務員を目指しており、自分と似た境遇に親近感を抱きました。)公務員を目指すに至った自身の経緯や仕事に対する思いを伝え、職務に関するお話など色々なことを伺いました。お二人とも自身の職業に誇りを持ち、仕事を通じて「誰かの役に立つこと」にやりがいを感じているのを私は肌で感じ、「自分の進むべき道は間違ってなさそうだな…」と直感しました。
メディアで報じられる内容は、社会における関心が高い情報です(そうでなければ記事にならない)ので、参考にすべきだと思います。
またメディアの良い点は、他の事例との比較などにより、長所・短所などを明らかにしてくれることです。
もちろん、受験生の考えや官庁・自治体の方針と違うことも多いですが、それを差し引いたとしても、役に立つ機会は多いと思います。
特にお勧めしたいのは、電子版の新聞の検索機能です。
●先輩の件
受験する自治体の最新ニュースを調べることをお勧めします。ニュースサイトの検索欄に自治体名を入力して検索します。軽く意見や感想を持っておくと、面接などで役立ちます。※合格者座談会にて
コロナ禍の影響で外出を避けている中だと中々難しいかもしれません。
それでも、受験予定の自治体について実際に行き、肌間隔で知るというのは大切な作業だと思います。
人の多い場所・時間帯を避けつつ、行ってみることをお勧めします。
●先輩の声
私は面接前に、必ず2日以上かけて街歩きをしていました。市役所やその周辺、有名な観光地や市が関わるイベントを中心に行いました。
およそ考えつく内容は書いたつもりですが、面接対策は人それぞれですので、「自分はこうやったよ!」という方もいるかもしれません。
知恵を出し合って受験先の情報を集め、ぜひ合格につなげてください!
東アカでは現在、皆さんの受験先研究に役立つ無料イベントとして、官庁・自治体説明会を企画しています。
関東エリアの説明会は2/27(土)にZoomで実施しますので、この機会にぜひお申込みください。
また、今回ご紹介した立川校の先輩たちの声は、こちらの記事にまとめてあります。スキマ時間にぜひご一読ください。