東京アカデミー東京校
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こんにちは。公務員試験の予備校=東京アカデミー津田沼校の小椋です。
将来、公務員として働く自分の姿を思い描きながら、皆さん、大いに学習に燃えていらっしゃることでしょう。
さて今回のブログでは、公務員試験における作文の重要性についてお伝えします。
作文は大切だと聞いてはいてもどのくらい重要で、どのくらい力を入れるべきかわからない。
そのため学習意欲がいまひとつわかない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
例年そうした質問をこの時期よく受けます。
そこで今日は、公務員試験における作文の位置づけについて、いっしょに考えてみましょう。
ここでは採点方法が明らかな、国家公務員一般職高卒者試験を例にあげます。
まず第1次試験で、「基礎能力」(40題、90分、配点比率4/9)、「適性」(120題、15分、配点比率2/9)「作文」(1題、50分、配点比率1/9)が課され、第2次試験で「個別面接」(配点比率2/9)が行われます。
「基礎能力」と「適性」の成績を総合評価した第一次試験の合格者を対象に、作文試験の成績は最終合格者の決定に反映されます。
一見すると、1/9という配点は少なく見え、大したことないから後回しでいいや、と気が抜ける方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、そういった勘違いは禁物です。
「作文」1題は、たとえば「基礎能力」10題分に相当するわけですから、その比重のほどがわかります。ゆめゆめ対策を怠ってはなりません。さらに作文の学習を通して身につく思考の整理法や表現の正確さは、面接試験にも直結します。いよいよ真剣な姿勢が必要だと気が引き締まるはずです。
さあ、ここで昨年の出題例を紹介しておきましょう。
・国家一般職(事務区分)『社会の一員として働くということ』(50分・時数指定なし<600字>)
・特別区Ⅲ類(事務)『私が地域に対してできること』(80分・600字以上1,000字程度)
・警視庁警察官Ⅲ類 『警視庁警察官を目指す具体的な理由と警視庁の魅力について挙げたうえで、警察官としてやりたいことを述べなさい。』(80分・時数指定なし<1,000字程度>)
・東京消防庁消防官Ⅲ類 『これからあなたが働く上で、報告・連絡・相談がなぜ必要なのか、あなたの考えを具体的に述べなさい。』(90分・800字以上1,200字程度)
それでは、いかに取り組むか、を考えましょう。受験作文で期待される内容は、体験談など具体的なエピソードの紹介と、そこから学んだ教訓を通しての精神的な成長の報告、そしてそれらを活かしてどう働いていきたいかという意思です。明快な意見と簡潔な表現が求められるのは言うまでもありません。実技科目である以上、実際に手を動かしての執筆、添削をふまえての書き直し、この積み重ねではじめて実力がそなわります。
テーマの絞り込みから段落構成、表現方法にいたるまで、経験ゆたかな東京アカデミーの指導陣に安心してお任せください。
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