東京アカデミー熊本校
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東日本大震災により被災された皆様へ、心よりお見舞い申し上げます。
間もなく年度が変わり最終学年を迎え、いよいよ看護学集大成の年度になります。これからの1年、国家試験合格を目標に頑張らなければと思っている皆さんの中には、自分の部屋にある何冊ものあの分厚い教科書の山を見て、さてどこから手をつけたらよいものかと、途方に暮れている方もいるのではないでしょうか。まだまだ国試は1年先と思っている方も、国試は2月ですので、もう1年もありません。実習に追われているとあっという間に夏休みになってしまいますよ。これから国試合格のための勉強法をアドバイスしますので、これを読んだその日から、ぜひ、国家試験に向けて始動してください。
第107回から出題基準が大きく変更され、フィジカルアセスメント等の問題も増加し、より実践的な応用力が必要となりました。また、状況設定問題では、多くのデータ等を短時間で把握できることが重要となりました。出題傾向にこのような変化が起きたのは、状況に応じて問題解決ができる「自分で考え、行動できる看護師」を社会が求めるようになったからです。また、社会問題になった内容が出題される傾向があり、広い視野をもち、医学的な知識に裏付けられた看護の知識がより必要になってきました。
まず、「過去問題集だけで合格できる」などという甘い考えは捨ててください。特に第109回の国試では過去問題と全く同じ出題はほとんどありませんでした。問い方が多様化し、単純な暗記では得点できなくなっています。国試に確実に合格するためには、基本的な医学的知識を学び、さらにそれらの知識が、ネットワークでつながらなくてはいけません。そのための努力は、やはり、毎日の積み重ねです。できれば1 時間、できないときは30分でもいいです。交通機関を利用している方は通学の時間でもいいですから、1 日のうちに国試勉強の時間をまず確保してください。「1 年間毎日コツコツ勉強する」ということは、国試合格のためではありますが、これから看護師として仕事をしていく上でも、また、社会人として生きていく上でもきっと皆さんの自信につながり、お金では買えない大きな財産になります。必ず通過しなければならない国試を逆に利用して、「いざというときにも頼れる自分づくり」をこれからしてみようではありませんか。