東京アカデミー難波教室
ブログ
こんにちは!
東京アカデミー難波校、看護師国試担当です。
【合格基準8 割を超えるためにはどうしたらいいの?】
現在、50 問が必修問題として出題されて
いるのは皆さんご存じですね。
この必修問題はどのような意義をもち、
どのような範囲から出題されているのでしょうか?
厚生労働省が提示している「必修問題の意義」を確認しましょう。
『看護師にとって必要な知識および技能に
ついて行われる国試のうち、看護師として特
に基本的かつ重要な試験問題を必修問題とし、
専門基礎分野および専門分野から出題する。』
ここで大切なことは、下線部です!
基本的かつ重要な試験問題とあります。
過去の出題をみても、アセスメントや思考過程を必要とする問題はほとんどなく、
「設問について知っていることで得点ができる」形式の問題となっています。
この意義を踏まえた上で必修問題の出題基準はつくられています。
第109回では以下のような問題配分になっています。
例年、数問の変動がある程度でほぼ同じ問題数となっています。
【出題範囲と出題数】
目標Ⅰ:看護の社会的側面および倫理的側面について
基本的な知識を問う問題
出題数…11
目標Ⅱ:看護の対象および看護活動の場と
看護の機能について基本的な知識を問う問題
出題数…8
目標Ⅲ:看護に必要な人体の構造と機能
および健康障害と回復についての基本的な知識を問う問題
出題数…15
目標Ⅳ:看護技術に関する基本的な知識を問う問題
出題数…16
出題には偏りがあり、目標Ⅲと目標Ⅳで総
合問題数の60%を占めています。
それぞれの出題範囲から特徴的な設問をみ
ていきましょう!
目標Ⅲの人体と疾病分野の問題です。
第108回・午前
〔問題13〕チアノーゼで増加しているのはどれか。
1 .血中酸素分圧
2 .還元ヘモグロビン
3 .酸化ヘモグロビン
4 .血中二酸化炭素分圧
正答は 2 です!
目標Ⅲの大項目1 1(疾患と徴候)、
中項目A(主要な症状と徴候)、小項目i にはチアノーゼがあります。
チアノーゼは局所の低酸素状態によって、
皮膚や粘膜が暗青、暗紫色を示す状態です。
昼光のもとで耳・口唇・爪床によくみられます。
還元ヘモグロビン(脱酸素化ヘモグロビン:デオキシヘモグロビン)が5 g /dL 以上
になるとチアノーゼが出現します。
したがって、選択肢2 が正解です。
人体と疾病は苦手な学生が多く、
勉強も敬遠しがちな箇所ですが、
問題そのものは決して難しいものではありません。
小項目に挙がっている基本事項を確実に覚えることで、
得点が可能なものがほとんどです。
うろ覚えや自己流の解釈を避け、確実な定義をおさえましょう!
次回はもうひとつの頻出目標Ⅳの設問を見ていきましょう♪