東京アカデミー金沢校
ブログ
こんにちは。東京アカデミー金沢校の加藤です。
第111回看護師国家試験まであと1年を切りました。
手始めに、看護師国家試験とはどんなものなのか、見ていきましょう。「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。」(戦いに勝 とうと思うなら、まず相手のことを知ること。 相手を研究し、自分の得意・不得意についてよく理解すれ ば、どんな戦いでも負けない!)ということわざもあります。(いきなり固い出だしでスミマセン…)
①まずは出題基準をしっかり押さえ、「やるべきこと」を明確にしましょう。看護師国家試験問題は、専門家が何度も練り上げて作った「出題基準」をもとにしています。この出題基準は4~5年に1度変更になります。ちなみに、現在は第107回試験から導入された出題基準に沿って試験問題が作られています。
そして、この出題基準は第111回看護師国家試験まで、つまり、次回の試験が現在の出題基準のもとでの最終年になりそうです。出題基準のラストイヤーは問題が難化する傾向にあります。前回、出題基準の最終年であった第106回試験は、ここ数年で最も合格率が低い(=難しい)試験となりました。大変ですが、心しておきましょう。
②看護師国家試験は、配点50点の必修問題と、配点計250点の一般問題+状況設定問題に大きく分かれます。必修問題とは、看護師を目指すからには真っ先に学んでおくべき基本的な内容となります。
★必修問題➡80%、一般+状況設定問題➡70%を確実に得点しよう。
必修問題は、確実に得点率80%以上が求められます。この80%以上というラインは、毎年変更されることはありません。不適切問題により39点がボーダーラインとなった年もありますが、基本的には40点以上が合格の必須条件です。(必修問題が40点未満の場合、一般+状況設定問題がいくら高得点でも、有無を言わさず不合格になりますので、要注意です。)
では、過去の国家試験のデータに注目してみましょう。
※104回から107回の一般+状況設定問題は、採点除外問題があったため、満点が250点ではありません。
★厚生労働省が定める合格基準では「必修問題の正答率(80%)」と「一般+状況設定の正答率」の2項目につき基準値を満たしていることが明記されています。「一般+状況設定問題」の合格基準は毎年変わります。最低でも70%の得点ができるよう、しっかり学習しましょう。
ここ数年、合格率は90%前後で推移していますが、不合格者数は年々増加しており第106回では7,000人を超えました。今後も看護大学・学部の増加等から受験者数・不合格者数は増加する可能性があります。
既卒生の合格率は残念ながら現役生に比べて格段に低くなっています。お仕事が忙しい、ということも当然ながら要因となります。現役生は、学習環境が整っている学生のうちに一発合格する力を身につけましょう。
いろいろありますが、まずは上の2つを覚えておいてください。本日はこのくらいにしておきましょう。💦
引き続き、皆さまのお役に立ちそうな情報を発信していきますね。よろしくお願いいたします。