東京アカデミー横浜校
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こんにちは!東京アカデミー津田沼校・教員採用試験対策担当の松尾です。
皆様ご存じの通り、先日の3月11日で東日本大震災から10年が経ちました。改めまして東日本大震災により犠牲になられた方のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方、いまだなお避難生活を送られている方にお見舞い申し上げます。
弊社は公務員や教員、各種国家試験対策を通して1人でも多く社会へ貢献するのが使命でございます。被災地へも1人でも多く地域で活躍できる人材を輩出することで少しでも皆様のお役に立つことができれば幸いでございます。
さて本日は皆様に、3月下旬から開講する春期短期講習について担当の松尾がオススメする講座のラインナップをご紹介したいと思います。
今回は第2弾として専門科目に特化してご案内したいと思います。
津田沼校では、比較的現状でも倍率が他の教科より高い「中高社会」に特化した短期講習を展開します。と申しましても全範囲はお時間の関係上、難しいですので、短期講習では「公民分野」と範囲が広い「学習指導要領」に特化した講義を実施します。
すでに2月より専門科目・中高社会「地歴分野」は開講しておりますが、公民分野についても範囲が広く、対策が取りづらいのはご承知の通りかと思います。
さてここで1つ、前回のブログと同様、過去問題を見てみたいと思います。
2019年 千葉県・千葉市 専門科目試験(中高社会)問題
問7(1)
次の表は、ある千葉県の公立高等学校の教員が、授業で討論会を開くために集めた題材とその設定テーマである。題材と設定テーマの内容として最も適当なものを、表中の①~④のうちから一つ選びなさい。
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題材 |
設定テーマ |
① |
砂川事件 |
大学の学問の自由と自治は、学生の集会にも保障されるか。 |
② |
朝日訴訟 |
日米安全保障条約にもとづく米軍の駐留は違憲・合憲のどちらか。 |
③ |
東大ポポロ劇団事件 |
「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」とは、どのような生活まで保障されるか。 |
④ |
「宴のあと」事件 |
表現の自由とプライバシーの権利は、どちらかが優先されるか。 |
正答 ④
この問題は公民分野/政治・経済の問題の一部です。例年千葉県・千葉市の中高社会では問題の種類は異なりますが、実際の指導法などに関する問題が1問出題されています。
公民分野についてはこのほかにも用語や語句、制度など覚えることが沢山ありますが、出題者の意図としては、教壇に立った際に、どの分野でも対応できなおかつ生徒からの疑問や質問に十分に対応できる力を求めていることが見て取れます。もちろん過去問題を見れば一目瞭然なのですが、ただ闇雲に過去問題を漁っても効率よい学習にはつながりません。公民分野だけで総点数(100点満点)のうち、34点分あります。
こうした1問を逃すことが命取りになることもあります。
今回の春期短期講習にて実施する「千葉県・千葉市 中高社会(公民分野)」では、出題範囲が広い公民分野を整理し、千葉県・千葉市の出題傾向や頻出分野を知ることで、今後につなげていただくため、たった2日間というコンパクトに完成する講座となっております。公民分野で1点でも点数を多く稼ぐため、他の社会科受験生との差をつけるためにもオススメの講座です。
そして公民分野と同じく、対策が取りづらいのが、「学習指導要領」に関する内容です。
どういった問題が出ていたかは以前ご紹介しましたブログ(https://www.tokyo-ac.jp/blog/129203/)をご覧いただければと思います。
以前のブログでは高校公民の学習指導要領のうち「公共」を取り上げましたが、中高共通で受験いただく千葉県・千葉市の場合は中学校が第1志望であれ、高校が第1志望であれ、どちらでも双方の校種の学習指導要領の知識がどうしても問われます。
第8次学習指導要領改訂において、高校社会では大きな変革が起きているのは皆さんもご存じではあるかと存じますが、大きい変更点としては、①「地歴」分野において「地理総合」「歴史総合」が必履修科目となっている点、②「公共」についても必履修科目として設定、この2点が挙げられるかと思います。
つまり、学習指導要領においてはこれらの科目に関しての知識が筆記試験のみならず人物試験でも、試験官が追い求めているのには変わりないかと思います。
「中高社会 学習指導要領のポイント」講座では、範囲が広く覚えるのも大変な学習指導要領について、出題傾向や範囲を特定し、効率よく今後の学習に生かすため、たった1日・4時間というコンパクトにポイントを押さえる講座となっております。
また、新設科目「公共」については、政治・経済の内容を取り扱いますが、特に「経済」分野においては、実社会での消費活動や金融教育とも絡み、同じように実社会での消費行動や金融の仕組みを教える「家庭総合」とも横の繋がりで教えているという事例もあります。
これは第8次学習指導要領の最大のポイントでもある「カリキュラム・マネジメント」の視点ともつながりますので、ご興味おありの方は下記URLもぜひご参照ください。
【教育図書NEWS 「1つの授業に先生が2人!〈家庭科×公民科〉コラボ授業レポート」
https://www.kyoiku-tosho.co.jp/news/kokyou/kateika-koumin_collaboration/
以上が第2弾ですが、春期短期講習・津田沼校のラインナップ(専門科目)となります。この春の学習で一歩でも先に、試験対策を進めて最終合格に向けての学習を進めましょう!
春期短期講習 全86講座ラインナップはこちらから(お申込み時には講義日程・実施形態を必ずご確認下さい。)
https://www.tokyo-ac.jp/wp/wp-content/uploads/2021/01/2021.syunki1.23.pdf