東京アカデミー札幌校
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東京アカデミー札幌校の手島です。
4月から来年の合格に向けて勉強をはじめようかと考えている
新3年生のみなさんも多いと思います。
今日はそんな方々に最適な話題になります。専門試験の勉強は、
どうして「憲法」の勉強から手をつけなければならないかという
疑問について解説していきます。
※勉強を始める順番にも、ちゃんとした理由はあるんです!
1.とっつきやすい
専門試験の法律科目のうち、民法・行政法・商法・刑法等と比べて
圧倒的に取り組みやすいです。
まず、圧倒的に分量が少ないです(民法は1000個以上条文がありますが
憲法はわずか103個です。10分の1くらいになりますね)。
また、公務員試験における「憲法」では「判例」の内容を問われる
という傾向があるので「とにかく判例はしっかり押さえる」という
わかりやすい目安・目標がある点も大きいです。
もう一つ付け加えるなら、国会・内閣・裁判所に関する規定(権力分立の原理
とか言われている部分です)など、高校の政治経済の授業等でなんとなく既視感のある
分野が扱われることも大きいと思います。
2.憲法の考え方は、すべての法律の基本
争いとなっている行為や法律が憲法に反するか否か(憲法適合性)を判断する
際には、違憲審査基準を導出するのですが、この基準を考える際に、
「原則通りの基準で妥当なのか、それとも事案に即して修正する必要があるのか」
をじっくり考えることになります。
この姿勢は法律の学習の能率のアップにつながるだけでなく、将来行政官となった
際の実際の業務にも活きる大切な視点となります。この点も憲法を専門試験の学習
の最初に行うべき理由の一つとなります。