東京アカデミー函館教室
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こんにちは。
2021年度公務員試験の日程が大方出揃いましたが、毎年受験生を迷わせているのが、併願についてだと思います。
特に希望試験の試験日程の重複に頭を悩ませる受験生は多いかと思います。
今回は、今年重複日程となってしまった「北海道警察」と「東京消防庁Ⅰ類」について2つの試験を比較してみたいと思います。
今年はどちらの試験も5月9日(日)で実施します。
出願期間は、北海道警察は3/1~4/2(出願期間は終了しています)で、東京消防庁は4/2~4/15(現在出願期間中)です。
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北海道警察 |
東京消防庁Ⅰ類 |
1次試験日 |
5月9日 |
5月9日 |
出願期間 |
3/1~4/2 |
4/2~4/15 |
このように試験日程が被る試験で、少しでも迷いがある場合はどちらも出願しておくことをおすすめします。最終的にどちらの試験を受験するかは、極端な話当日までに選択すればよいのです。しかし出願をしなければ試験直前で気が変わっても出願していない試験は受験することができません。迷いが少しでもあるのであればぜひ出願しておきましょう。
試験問題は両試験共教養試験が実施され、問題数は北海道警察が50問(昨年40問)、東京消防庁は45問となります。
また両試験ともに論文試験の出題があり、どちらの試験も論文を重視する傾向がありますが、
道警は2次試験で面接と併せて最終合格者決定の際に評価されます。
一方東京消防庁の論文は1次試験で教養の点数と併せて評価されます。
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北海道警察 |
東京消防庁Ⅰ類 |
試験問題数 |
50問 |
45問 |
論文 |
あり(重要)→2次試験で評価 |
あり(重要)→1次試験で評価 |
採用予定数は東京消防庁が310名で北海道警察は125名です。東京消防庁の採用予定数は北海道警察の採用予定数より185名ほど多いですが、例年の平均受験者数でいえば北海道警察は600~1000名ほどで、東京消防庁は3000~5000名となりますので最終倍率は東京消防庁の方が高い傾向にあります。
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北海道警察 |
東京消防庁Ⅰ類 |
令和3年採用予定者数 |
125名 |
310名 |
最後の決め手はやはり仕事の魅力や勤務地になる方が多いと思います。
勤務地はどちらも地方公務員ですので、採用自治体が勤務地となります。北海道警察であれば北海道内、東京消防庁であれば東京都内が勤務地です。
また警察と消防は同じ公安職として似たような仕事として考えられがちですが、その違いを今一度理解しておくと面接等でも活用できます。
大まかな違いのひとつとして、その仕事の存在意義に着目すると、警察組織の存在意義は「治安維持」であり、消防組織の存在意義は「生命財産を守る」ことにあります。それぞれの目的のためにそれに付随した多種多様な部署や課が設けられています。どちらの仕事がより魅力に思えるか、適性があるか等をこの機会に考えておくと、面接でも焦らずに対応できるようになります。
迷っている方は今一度ぜひ考えてみてください。
大卒程度公務員担当