東京アカデミー難波教室
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本日で熊本地震発生から5年となります。
熊本地震により被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
今回は、小論文をこれから始める方へ、勉強法をご紹介いたします。ひとつの勉強法として参考にしてください。
小論文試験は、筆記試験では判断できない受験生の人物像を探ろうとするものです。面接試験が対面での人物試験なら、小論文試験は、文章での人物試験です。
文章には書いた人の文章力、思考力、価値観、感性などがあらわれます。また、医療従事者としての適性や資質が表れます。
小論文試験は、文章を通して、人柄をみようという試験です。
制限時間数は60 分〜90 分が主流です。時間配分を考えて、自分の受験する学校の条件に合わせて練習するのが理想的です。
制限時間が60 分の場合の時間配分例
① 課題の把握、内容の検討、文章の構成 10 〜15 分
② 執筆 35 〜40 分
③ 書き終えた文章のチェック 5 分
400 字〜1,600 字程度と、学校によってかなりの開きがあります。制限字数の90%は埋めるようにしましょう。例えば「800 字以内」なら720 字以上は埋めるようにしましょう。
題意に沿わない答案が意外に多くあります。例えば、「失敗から学んだこと」が課題の場合、出題者が知りたいのは、失敗を通して何を学んだかです。単なる失敗談に終わっている文章では、課題を正しく把握しているとは言えません。出題者側が何を要求しているのか(何を書かせたいのか)を的確につかむことが重要です。
論点の絞り込みが必要です。論じる内容を広げていくことも場合によっては必要ですが、絞り込んだ内容を深く掘り下げたり、膨らませたりして述べていく方が説得力も高まり、印象の強い文章になります。「失敗から学んだこと」を3 つも4 つも述べたのでは、どれについても舌足らずになってしまいます。
中身の濃い文章にするためにも、あれこれと欲張らずに、1 〜2 つに絞り込んで述べるようにしましょう。論点を絞り込んだら、それについて、どのような材料(題材となる体験談やエピソード、説明・論証となる根拠・背景など)を使って、どのような考え(主題・結論)を述べるのかを決めることが必要です。
内容を検討する際には必ずメモをとり、頭の中を整理しながら決めていくようにしましょう。
内容が決まったからといって、すぐに書き始めないでください。
全体の構成を組み立てておくことが必要です。論じる内容をどのような順で展開していくかを検討しましょう。
論旨に一貫性のない答案をよく目にします。論旨に矛盾や飛躍があったり、話があちこちに飛んだりするのは、構成がしっかりしていない証拠です。
筋の通った内容をスムーズに書き進めるには、文章の骨組みがしっかりしていなければなりません。
構成を練る際にもメモをとるようにしよう!
① 誤字、脱字、略字はないか。
② 送り仮名、仮名遣いに誤りはないか。
③ 字数不足、字数超過はないか。
④ 表記上・表現上の不備はないか。
⑤ 課題に適した内容か。
⑥ 内容が乏しくないか。
⑦ 段落分けは適切にできているか。
⑧ 論旨が明確で、一貫性があるか。
をチェックしましょう!
これをきっかけに小論文の勉強を始めていただけるとうれしいです!
東京アカデミー難波校の助産師学校受験担当でした。