東京アカデミー町田教室
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みなさんこんにちは。
東京アカデミー町田校の片貝です。
これまで出題基準と過去問の照らし合わせについて11回ブログでご案内してきました。
本日は改めて出題基準についてチェックしておきたいと思います。
◆チェック①「出題基準とは」
出題基準は専門家が何度も練りげて作成しており、看護師国家試験はこの出題基準をもとに出題されます。
およそ4~5年に1回、改定がなされます。
なお、出題基準は必修問題や各科目について以下の項目で示されています。
1、目標…看護師国家試験の出題のねらいを示しているといえます。
2、大項目(見出し)→中項目(出題の範囲)→小項目(中項目の内容を分かりやすくするキーワード)といったかたちで分類されていきます。
※現行の出題基準は第107回試験から使用されています。出題基準はこちらから確認できますのでチェックしておきましょう。
◆チェック②「次の出題基準の改定時期について」
2021年3月29日、医道審議会保健師助産師看護師分科会が開催され、「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会 報告書(案)」を厚生労働省のWEBサイトで確認することができます。
この報告書(案)を確認すると、「出題基準の適用時期」について触れられており、「令和5年実施の試験から適用することが望ましい」という表記がありました。
令和5年実施の試験は、第112回看護師国家試験になります。
※報告書(案)の内容が気になる方はコチラをご覧ください(厚生労働省のWEBサイトが提示されます)。
◆チェック③「過去の出題基準改定時の状況について」
次の出題基準の改定が第112回試験からとした場合、第112回試験を受験される方は、とても不安な気持ちだと思います。
では、第111回試験は安心なのでしょうか?
実は過去の状況を確認すると、改定された出題基準が使用される前年の試験が厳しい結果になっている場合が見受けられるのです。
看護師国家試験の合格率は例年、およそ90%を推移していますが、改定出題基準が使用される前年の回は、合格率が低くなっている傾向があります。
直近の改定は前述の通り現行の出題基準で、第107回試験から使用されていますので、その前年は第106回試験です。
第106回試験の合格率は「88.5%」でした。
その前の改定が第103回試験から使用された出題基準になりますので、その前年は第102回試験です。
第102回試験の合格率は「88.8%」でした。
過去10年の合格率をみると第106回試験の88.5%が最も低く、88%代の合格率になったのは、第102回試験と第106回試験の2回だけです。
また、出題基準改定前の回ではマイナーな問題や改定後の出題基準からの出題も見受けられる傾向にあるため要注意といえます。
第111回試験を受験される方は、十分注意していきましょう。
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