東京アカデミー池袋校
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こんにちは。国家試験対策講座担当の矢代です☺
今回は出題基準が改定になる直前の試験の難易度についてお話したいと思います。
2023年に実施される第112回看護師国家試験から出題基準の改定が確実視されていますので、改定直前の試験とは、来年(2022年2月)に実施される第111回試験ということになります📚
受験生の皆さんならご存知のことと思いますが、
「出題基準」は簡単に言えば国家試験の『出題範囲』です。
国家試験の内容は、看護師が医療の現場に踏み出す際に少なくとも有すべき基本的な知識および技能です。
そして、国家試験の妥当な内容や範囲、適切な水準を確保するために、
この出題基準によって試験問題が出題されています。
出題基準は専門家が何度も練りげて作成しており、およそ4~5年に1回、改定がなされます。
出題基準は目標(出題のねらい)が設定されており、
ねらいを踏まえて大項目・中項目・小項目が設定されています。
🍀大項目:中項目を束ねる見出し
🍀中項目:出題の範囲となる事項
🍀小項目:中項目に関する内容を分かりやすくするためのキーワード
※大・中・小項目ともに「出題の範囲」となる
※現行の出題基準は第107回試験から使用されています。出題基準はこちらから確認できますのでチェックしておきましょう。
2021年3月29日、医道審議会保健師助産師看護師分科会が開催され、「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会 報告書(案)」を厚生労働省のWEBサイトで確認することができます。
この報告書(案)を確認すると、「出題基準の適用時期」について触れられており、「令和5年実施の試験から適用することが望ましい」という表記がありました。
令和5年実施の試験は、第112回看護師国家試験になります。
※報告書(案)の内容が気になる方はコチラをご覧ください(厚生労働省のWEBサイトが表示されます)。
次の出題基準の改定が第112回試験からだとした場合、第112回試験を受験される方は、とても不安な気持ちだと思います。
では、第111回試験は安心なのでしょうか?
実は過去の状況を確認すると、改定された出題基準が使用される前年の試験が厳しい結果になっている場合が見受けられるのです。
看護師国家試験の合格率は例年、およそ90%を推移していますが、改定出題基準が使用される前年の回は、合格率が低くなっている傾向があります。
直近の改定は前述の通り現行の出題基準で、第107回試験から使用されていますので、その前年は第106回試験です。
第106回試験の合格率は「88.5%」でした。
その前の改定が第103回試験から使用された出題基準になりますので、その前年は第102回試験です。
第102回試験の合格率は「88.8%」でした。
過去10年の合格率をみると第106回試験の88.5%が最も低く、88%代の合格率になったのは、第102回試験と第106回試験の2回だけです。
また、出題基準改定前の回ではマイナーな問題や改定後の出題基準からの出題も見受けられる傾向にあるため要注意といえます。
第111回試験を受験される方は、十分注意していきましょう。
なお、東京アカデミー池袋校では、
直近3年分の国家試験の全問題を出題基準と対比させ、どの項目から出題されたかを一覧にした『傾向と対策』を通学講座お申込みの方に受講特典としてお渡しいたしますので、ぜひこちらもご活用ください。