東京アカデミー松山校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー松山校の教員採用試験対策担当の石井です。
前回に引き続き、コンピテンシー評価型面接についてまとめてみたいと思います。
前回はコンピテンシー(=行動特性)についての内容を確認しましたが、今回は、具体的に面接試験でどのような質問が出されるのか、確認します。
【コンピテンシー評価型面接 質問事例】
〇大学時代に一番力を入れて取り組んだことは何ですか⇒なぜそれをしようと思ったのですか⇒具体的にどのようなことをしましたか⇒工夫したことは何ですか⇒結果はどうでしたか⇒そこから得た学びは何ですか
〇(部活動やアルバイトについて)あなたはその中でどのような役割でしたか⇒その役割を通して印象に残っている出来事を教えてください⇒その中でどのような課題を発見しましたか⇒課題解決に向けて工夫や努力したことは何ですか⇒そこから得た学びはなんですか
〇講師(社会人)経験の中でつらかった(困難だった)ことは何かありますか⇒つらく(困難だと)感じたのはどうしてだと考えますか⇒どのようにして乗り越えてきましたか⇒乗り越えるにあたって工夫や努力したことは何ですか⇒その経験を通して学んだことは何ですか⇒その学びを今後どのように役立てようと考えますか
※実際に行われた面接質問を一般化していますので、回答による質問の変化については割愛させていただきました。
上記のようなやり取りをみると、
①状況、テーマの設定⇒②具体的な場面についての確認⇒③行動事実の列挙⇒④工夫、努力などの取り組み⇒⑤経験からの学びを次に生かす力の確認
といった質問の趣旨が見えてきます。行動特性が特定できるのは④、⑤の質問の回答ですので、そこに至るまでは順序だてて、簡潔に、客観的にわかりやすくを心がければ大丈夫でしょう。④、⑤に該当する回答がないのはNGですので、事前の自己分析は非常に重要です。
また、面接の観点にある「協調性」については、こういった質問に対して意図的に回答を作らない限り、なかなかアピールできないことが多くあります。自分の行動特性の何を面接官にアピールしたいのかもしっかり考えて意見をまとめるようにするとよいでしょう。