東京アカデミー大宮校
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皆さんこんにちは。公務員試験対策の予備校=東京アカデミー大宮校の公務員担当です。
昨日2021年度の東京消防庁Ⅰ類の本試験が行われました。
新型コロナウイルス感染症が流行する中で受験をされた皆様、大変お疲れ様でした。
教養試験においては、各分野とも例年通りの基礎的事項からの出題や内訳で大きな戸惑いはなかったかと思います。
時事についても、過去の首相の連続在職日を問う問題で、公務員試験というよりは日常の一般常識ともいえる易しい問題でした。
ただし反面、論文課題については「DX(デジタルトランスフォーメーション)」に関する出題で多くの受験生が戸惑ったことかと思います。
実際、弊社の受講生が試験会場で論文の課題を広げた瞬間、会場全体が一瞬、時間がとまったかのようにフリーズしていたとのことでした。
「デジタルトランスフォーメーション」とは、平成30年度版『情報通信白書』で紹介された通り、ウメオ大学(スウェーデン)のエリック・ストルターマン教授が2004年に提唱した『ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる』ことを意味する概念で、次年度版白書からは説明なしで普通に使われており、今やあらゆる業界のビジネスを変革するキーワードになっています。公務員の職場や仕事も例外ではありません。
少し古い例ですが、まさに今回受験をされた若い世代の方々から支持を受けているZOZOが、それまではアパレル通販の弱点とされた試着をデジタルで可能にするアプリ(後に失敗と言われたZOZOSUITSではありません)の成功で急成長を遂げました。これはデジタル技術がもたらす便利さ・快適さが人々の生活・消費スタイルをより良いものに変えた一例です。
論文でデジタルトランスフォーメーションそのものを熱く語ることは難しいかもしれませんが、ITやデジタルなど、新しいことへの挑戦は、これまでなかった道を切り開くことになる、という視点に切替え、気づいていただければ、そう難しいことではないと思います。
最近の東京消防庁は発想力を求めていると思われます。
筆記試験の手ごたえを感じた方は、ぜひ2次試験の面接に向けて「発想力」も意識していただけると良いと思います。