東京アカデミー立川教室
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どうも、東京アカデミー立川校チューターの梅末です。
今回は、論文試験の対策について述べていきます。皆さんの中にも、論文試験に対して少なからず苦手意識を抱いている人が多いのではないでしょうか…。私自身も論文が非常に苦手で、対策を後回しにしがちでした。
しかし、いくら記号選択で点を稼いでも、配点の比率が高い論文でコケてしまったら元も子もありません。ですので、論文試験も早い段階から準備を進めておくことを強くオススメします(^^)/
論文の形式としては、制限時間60~90分で字数は1000~1500字といったものが多いですが、いきなり書けと言われてもなかなか書けないものです。ですから、事前にできるだけ多くのテーマに触れて自分の中の引出しを増やしておけば、当日も焦らずに答案を書ききることができます。それに、前もって用意しておいたテーマが、試験本番でも出題されてラッキー!なんてことも稀にあります(笑)
ですが、論文はただ闇雲に書いていても実力がつくわけではありません。また、字数を埋めることに終始してしまうとその場しのぎに過ぎない文しか書けず、応用が利かないものになってしまいます。それだと、せっかく時間をかけて練習をする意味がありません。
では、どんなことを意識して論文を書けばいいのか。今回は「書き方」について焦点を当てていきたいと思います。
第一に、「変にオリジナリティを意識した文章を書く必要はまったくない」ということです。論文の中身は、誰にでも書けるような一般的でシンプルなもので構いません。大切なのは、テーマを適切に把握し、それに沿った内容を一貫性・整合性を保ったまま展開していくことです。論文試験は受験者のコミュニケーション能力を図るためのツールの一環としても位置付けられています。ですから、投げられた球に対して素直に打ち返していけばいいのです。それで、評価が下がるということはまずないでしょう。
第二に、「いきなり書き始めない」ということです。思いつきでスタートしても、最後まで書ききれるとは限りませんし、内容を修正したいと思ったときにいちいち修正しては書きなおすという作業をやっていると制限時間に間に合いません。ですから、まずは大まかな構成を練ってこの項目にだいたいこれだけの字数を割く、というのをイメージしたうえで書き始めるようにしましょう。先ほども言いましたが、首尾一貫した論を展開しないと採点側に評価してもらえません。
第三に、「いきなり具体的な話を展開するのではなく、まず一般論や問題の背景を総論として述べてから、個別の各論に移る」ということです。一般的な話の進め方を考えた時に、まず導入の部分があってから本題に入っていくのがセオリーです。論文を書く時も全く同じです。ですが、意外と出題されたテーマを見て「お、このテーマなら書けそうだ!」と思って各論からスタートしてしまい、結果的に構成がぐちゃぐちゃになってしまった…なんてことは意外とあります。ですので、最初は焦らずに全体の構成や話の展開をしっかりと考えた上で、論文を書くようにしましょう。
論文の「書き方」における注意点は以上になります。他にも意識することはあるかと思いますが、とりあえず上記の3つに加え、あとは誤字・脱字を気にしてさえいれば、形式的には問題なく論文を書くことができるでしょう。
(ちなみに、私は本番の論文試験で「忖度」という字を書き間違えました。皆さん、気を付けましょう(笑))
次回は、論文の「内容」に関して気をつけるべき点をいくつか挙げていきたいと思います。
それでは、また!(^^)/