【看護師国家試験】循環器に関する過去問チェック③

みなさんこんにちは。
東京アカデミー町田校の片貝です。

さて、本日は苦手とする方が多い解剖生理「循環器」について、直近の過去問（第109～110回看護師国家試験）を見ていきたいと思います。
今日はその3回目です。

＜第110回　午後№83＞
※出題基準：人体の構造と機能Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ－6循環器系－B血管系の構造と機能－ｂ血圧と血圧調節

血圧を上昇させるのはどれか。2つ選べ。
1 ．セロトニン
2 ．ヒスタミン
3 ．バソプレシン
4 ．ブラジキニン
5 ．心房性ナトリウムペプチド

1 は○です。セロトニンは、血管平滑筋に作用して血管を収縮させることにより血圧を上昇させます。
2 は×です。ヒスタミンは、血管内皮細胞より一酸化窒素〈 NO〉を遊離させ、血管を拡張させることにより血圧を低下させます。
3 は○です。バソプレシンは、血管平滑筋を収縮させ、血圧を上昇させます。また間接的には、腎集合管における水の再吸収を促進し、循環血液量を増加させることにより血圧を上昇させます。
4 は×です。ブラジキニンは、炎症メディエーターであり疼痛を引き起こします。また、血管拡張作用があり、血圧を低下させます。
5 は×です。心房性ナトリウム利尿ペプチド〈 ANP〉は、血管拡張作用に加え、腎臓におけるナトリウム排泄を促進（利尿を促進）して循環血液量を減少させるとともに、血圧上昇作用をもつレニンおよびアルドステロンの分泌を抑制し、血圧を低下させます。
よって、正答は1と3ですね。

みなさんはいかがでしたでしょうか？
第111回を受験される方は、夏前までには解剖生理をしっかりと理解しておくことが望ましいですね。

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