東京アカデミー札幌校
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北海道・札幌市教員採用試験受験の皆さん、こんにちは。札幌校教員採用担当の永森です。
今日のブログはいつもの時事/情報系ではなく、昨日お知らせした「最後の最後、全く回答が分からない時にア~オのどの選択肢を選ぶべき?」をお伝えします。いつもとはかなりニュアンスが違いますが、ご参考になれば幸いです。
作問経験豊富な弊社社員の個人的な見解では、このような調査をしますと決まって「イ」「ウ」「エ」の正答が多く、「ア」「オ」は正答が少ない傾向になるそうです。(これは1~5に置き換えても同様ですね。国家公務員一般職《大卒程度》試験でも同様の分析結果が出ています)
これを作問者の立場から分析してみましょう。5肢択1問題で、正答の文章をいきなり「ア」にはなかなか持ってきにくいのは容易に想像がつきまよね? なぜなら最初の選択肢だけ読んで、それが正答だと受験生に判断されれば、その問題の残りの選択肢(イ~オ)は読んでくれなくなり、作問者の立場からすると面白くない(=その受験者の正確な知識・理解力を判別しにくくなる)からです。
同様に選択肢「オ」は、文章の下が少し空白になって次の問題…となりますので、5つの選択肢をパッと見た時、選択肢「オ」の文章は目立ちますよね。目立った選択肢が正答となるのも、作問者にとっては面白くない(=上記同様)…との見解です。
この「作問者の心情」は、経験豊富な期限付き教員の皆さんならば、ご自分のクラスの中間/期末試験を作問され、択一式問題の選択肢順を決める時に、「確かに同じような気持ちになるよな…」とご理解頂けるかと思います。
では皆さんが受験される 北海道・札幌市の第一次検査・教養試験(教職+一般)の正答の選択肢では、実際のところア~オのどれが一番多いのか? 2016年夏試験~2020年夏試験の正答番号を「客観的に解析」してみましょう。
2016年夏: 正答の選択肢「ア」が2問、「イ」が10問、「ウ」が9問、「エ」が9問、「オ」が10問
2017年夏: 正答の選択肢「ア」が6問、「イ」が6問、「ウ」が11問、「エ」が12問、「オ」が5問
2018年夏: 正答の選択肢「ア」が7問、「イ」が9問、「ウ」が9問、「エ」が7問、「オ」が8問
2019年夏: 正答の選択肢「ア」が3問、「イ」が7問、「ウ」が6問、「エ」が17問、「オ」が7問
2020年夏: 正答の選択肢「ア」が7問、「イ」が9問、「ウ」が8問、「エ」が9問、「オ」が7問
以上、近5年間合計200問中:正答の選択肢は……
「ア」が25問(12,5%)、「イ」が41問(20,5%)、「ウ」が43問(21,5%)、「エ」が54問(27,0%)、「オ」が37問(18,5%)、となります。正答「エ」が、ずば抜けて多いのです。(※弊社調べ) 正答率が2倍以上違う!という現実はいかがですか? 驚きですよね 😯 ?
なお上記正答の選択肢は東京都も同じで「イ」「ウ」「エ」が多く、「ア」「オ」は正答が少ない傾向にあります。
【教員採用試験】正答の選択肢は、1~5(6)のどれが一番多いのか? | ブログ一覧 | 就職に直結する採用試験・国家試験の予備校 東京アカデミー東京校 (tokyo-ac.jp)
「教員採用No1予備校が鉛筆コロコロ的な適当な話しを!」と思わないで下さい。上記は客観的なデータに基づく話しです。さらには客観的なデータには作問者の意図が必ず反映されます。作問者からしますと、正答の文章を「ア」や「オ」になかなか持ってきにくいのだろう、と推測すべきです。
もちろん「ア」・「オ」の正答もあるわけですから、そこは躊躇しないでくださいね。あくまでも「全く過去に出題されたことが無い範囲からの出題」や、「ご自身の学習が至らず、全く手付かずな範囲からの出題」がされて回答が全く分からず選択肢を絞り込むことすらできない時に、「エの正答率が一番高い。ウ、イがその次に高い」を思い出して欲しい、というデータ提供です。(やっぱりいつも通り情報系になってしまいましたね 😆 )
「適当に塗れば1/5当たる」では勿体ない事を知っておいて損は無いと思います 🙂