東京アカデミー鹿児島校
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こんにちは,東京アカデミー鹿児島校チューターのRです。
今回は,私が受験した国家一般職試験の中でも「官庁訪問」に焦点を当てて書きたいと思います。
今年度、官庁訪問の予約受付が7/7(水)9:00以降開始ということですが、国家一般職の試験の流れの中でもよくわからない部分の多い官庁訪問なので、受験する方は是非お読みいただければと思います。
国家一般職試験は,国の出先機関において主に事務に従事する職員の採用に関する試験となります。鹿児島であれば,鹿児島地方検察庁や鹿児島労働局,鹿児島地方法務局のような機関で勤務することができます。
試験の流れとしては,例年6月中旬ごろに1次試験が鹿児島市などで実施されます。その後,随時各機関主催の業務説明会が行われ,7月上旬ごろに1次合格発表,その直後から官庁訪問や2次試験が随時実施されます。そして,8月下旬ごろに最終合格発表と内々定解禁となります。最終合格発表は主な地方公務員試験と同じような時期となりますが,1次試験や2次試験は多くの地方公務員試験より早く行われることが多いです。
本題に入りますが,「官庁訪問」は,1次試験や2次試験のように人事院が主催するものではなく,実際に採用を行う地検や労働局のような各官庁が主催することになります。主催が各官庁ですので,官庁ごとに官庁訪問の内容は異なりますが,まとめてしまえば「採用面接を行う」場になります。実際に私も各官庁に官庁訪問しましたが,どの官庁でも採用面接が行われました。しかし,各官庁により面接の実施方法もばらばらで,多くの官庁は個別面接ですが,集団面接で実施するところもあれば,面接前に業務内容などについての質問をする時間を設けるところもありました。時間も短いところで15分,長いところは30分程度実施することもあり,面接官も3人のところもあれば,5人と大人数のところもありました。
官庁訪問の概要については以上の通りです。ここからは官庁訪問を受けて私が感じたことを書きたいと思います。
1つ目に,スケジュール管理が重要だということです。
官庁訪問は人事院の定めた期日から各官庁一斉にスタートします。となると,訪問したい官庁が複数ある方はどの順番で各官庁を訪問したいかを考えることが重要となります。私も実際訪問して感じましたが,どの官庁もなるべく早く官庁訪問に訪れてほしいようで,早く訪れた官庁ほど内々定が出やすい傾向があると思います。ですから,官庁訪問の予約開始の時点ですでに訪問予定を決めておき,予約のメールは作成しておくことで,スムーズに思い通りに訪問することができるかと思います。
2つ目にエントリーシートを入念に準備しておくべきだということです。
官庁訪問時にはそれぞれの官庁が指定する官庁訪問シートを事前に作成し持参することが多いです。どの官庁も面接のほとんどの質問を受験者が持参した官庁訪問シートを基に行うことが多いです。そのため,提出した官庁訪問シートのコピーをしておくことや,その官庁訪問シートからどのような質問が来るかも予測して,どのように回答するのかどうかも考えておくなど,事前に準備できることが多くあります。このような準備をしておくことで面接本番でも焦ることなく臨むことができると思います。
3つ目は官庁ごとの志望順位を明確にしておくことが重要だということです。
人事院の定めたルールによれば最終合格発表日の内々定解禁まで,内々定は出せない決まりになっています。しかし,実際には各官庁が内々定もしくはそれに近いものを出すこともかなり多いです。各官庁としては,最終合格発表日に実際に内々定を誰に出すかを早めに絞り込むと同時に確実に受諾してくれる方に来てほしいため,決断を早く迫る場合があります。そのときにその場では応じず他の志望先の状況を見極めるのか,あるいはその場で応じ,目途をつけるのか,事前に十分に検討し,後悔のないようにするとよいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。