東京アカデミー函館教室
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北海道・札幌市教員採用試験志望者の皆さん、こんにちは。函館校教員採用担当です。
前回お伝えした「生徒指導提要」改訂の②をお伝えします。
☆生徒指導提要の改訂にあたっての基本的な考え方
https://www.mext.go.jp/content/20210705-mext_jidou01-000016584_002.pdf
1.背景・目的、2.改訂の基本的な考え、3.その他(改訂作業にあたっての留意事項等)、(参考)「積極的な生徒指導」に係る政策文書等の記載、の4部構成となっています。
特に1と2-1)「積極的な生徒指導」の充実、2―2)個別の重要課題を取り巻く関連法規等の変化の反映、2―3)新学習指導要領やチーム学校等の考え方の反映は、新たな時代の生徒指導の重点が要約されており必読です。
続いて、☆生徒指導上の課題についてのヒアリング(三田村裕委員:八王子市立上柚木中学校校長)全日本中学校長会役員会
https://www.mext.go.jp/content/20210705-mext_jidou01-000016584_004.pdf
1 「生徒指導提要」に関する教員の認知度や活用度(からの抜粋)
(1)校長、副校長、教頭、生徒指導主事にはまずまずの認知度と思われる。しかし、これらの職層の者であっても、100%ではないところが問題。
(2)それ以外の教員、特に経験年数が浅くなるにつれ、認知度は低くなると思われる。
認知度が十分ではない、と自己反省されている姿勢から始まることに、私個人としては「潔さ」と「これからもっと徹底して浸透させていく決意・覚悟」を感じました。「ブラック校則」と揶揄される現状や、2021年4・5月にブログでお伝えしたヤングケアラーなどにも触れられており、改めて教員とは「児童・生徒を正しく指導する方」を指すのだ、と実感しました。
3 「新生徒指導提要」を改訂する際、新たに設けるべき視点や事項(からの抜粋)
(2) 校内支援会、校内委員会についての記述
「情報共有で終わらぬよう、PDCAサイクルにより子どもを組織で見守ることの大切さについての記述がほしい(原文ママ)」とPDCAが再度強調されています。
(3) 外部機関や教員以外の専門職との連携
第8次学習指導要領で再三強調されている各種の『連携』の中で、注目ワードとなっている『外部機関』・『教員以外の専門職』との「連携」がやはり挙げられています。質の高い学びを提供することと、教員の「働き方改革」に繋げる大事な観点ですね。(働き方改革関連ブログは2021年3月28付学校働き方改革の実践例ご紹介https://www.tokyo-ac.jp/blog/155289/)
(4) インターネット依存やSNSへの書き込みによるトラブル等の問題
GIGAスクール構想のICT活用の問題点として既に挙げられているテーマですね。関連ブログとしてGIGAスクール構想の札幌市取り組み策2020年11月28付 https://www.tokyo-ac.jp/blog/116444/をご一読下さい。
(5) 性的指向、性自認、LGBT など、性的マイノリティーに関する理解、差別問題
10年前の現行生徒指導提要との違いを強く実感する表記です。
なお(2)PDCAサイクルの大切さ、及び(5)の各ワードは既に令和3年度の「札幌市 学校教育の重点」で重点項目として追記されており、札幌校の2022年受験対策通学講座2次対策クラスにおいても、GIGAスクール構想実現の実践力アップのため、積極的に講義に盛り込むことを決定しています。
4「新生徒指導提要」を改訂する際、修正を加えるべき視点や事項(からの抜粋)
いじめ防止対策・・・関連ブログは2020年9月26日 最新教育時事②いじめ対応 https://www.tokyo-ac.jp/blog/104064/ をご一読下さい。
(2) 不登校対策について・・・関連ブログは2020年10月23日付「問題行動・不登校調査」最新発表https://www.tokyo-ac.jp/blog/110714/ をご一読下さい。
次に、☆生徒指導上の課題についてのヒアリング(池辺 直孝 委員(神奈川県立湘南高等学校長)https://www.mext.go.jp/content/20210705-mext_jidou01-000016584_005.pdf
1 生徒指導における学校と家庭の連携
ここでもやはり「連携」がキーワードとなっています。家庭との連携の強化は、いじめ解消、ICTモラル遵守、そして児童虐待撲滅のために必須の項目ですね。
3 生徒心得(校則)に関する考え方
「人権に配慮した校則が求められる」との記載があります。併せて「不断の見直し」とあるのは前述した「ブラック校則」と批判され生徒が従わないような校則にしないようする決意が感じ取れます。
4 最近の問題行動の傾向
いじめ、SNSによる誹謗中傷、盗撮等のわいせつ行為などへの学校の対応として、ここでも『連携』が強調されています。
5 学校が行う様々な指導や支援
「保護者と学校の意見の相違」に対する関連ブログは2021年1月9日付最新教育時事④「最新答申を踏まえた保護者対応」https://www.tokyo-ac.jp/blog/126151/をご一読ください。
6 様々な課題や状況を抱えた生徒への支援
繊細かつ迅速な対応が求められるテーマばかりです。
〇「虐待やDV」(関連ブログ2020年11月4日付文部科学大臣メッセージ「児童虐待の根絶に向けて~地域全体で子供たちを見守り育てるために~」について」 https://www.tokyo-ac.jp/blog/112809/)
〇「発達等に特性がある生徒、外国につながりのある生徒等、様々な課題や状況を抱えながら学校生活を送る生徒たちへの支援」(関連ブログ2021年5月30日付 新しい時代の特別支援教育の在り方についてhttps://www.tokyo-ac.jp/blog/169129/)
〇 高校生の自死の問題
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