東京アカデミー横浜校
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こんにちは
東京アカデミー横浜校の安西です。
今日は、③臨床栄養学の過去問を紹介します!
傾向と対策
第35 回では,基本的知識を問う出題が大半であったものの,疾患による検査値への影響や栄養療法の意義を問うなど,
基礎的な知識をさらに展開・応用させて解答を導く必要のある問題や,各疾患の治療ガイドラインの丸暗記では対応が困難な問題も混在していました。
「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」で各疾患の症候と病態メカニズムを十分に理解し,基礎力を養成した上で学習することをお勧めします。
また,各疾患の予防,最新の治療ガイドラインや診断基準,薬物療法の学習も必要です。
それでは本試験にチャレンジ!
NO.117
てんかん食とその摂取により生じる代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
⑴ 高炭水化物・低たんぱく質食である。
⑵ 摂取により、血中3- ヒドロキシ酪酸値が低下する。
⑶ 摂取により、血液pH が上昇する。
⑷ ケトン体は、筋肉で合成される。
⑸ ケトン体は、脳で利用される。
正答 ⑸
解答のポイント
⑴適当でない。グルコースに代わりケトン体を熱量源として供給することを目的とした低炭水化物・高脂肪食である。
⑵適当でない。摂取により,ケトン体( 3- ヒドロキシ酪酸・アセト酢酸・アセトン)が生成されるため,これらの血中濃度は上昇する。
⑶適当でない。ケトン体は酸性物質であるため,摂取により血液pH は低下する。
⑷適当でない。ケトン体は,肝臓で合成される。⑸適当。ケトン体は,筋肉や脳などの肝外組織で利用される。
「てんかん食」は、難治性てんかんなどに利用され、2016 年度診療報酬改定において特別食加算の算定対象食として新たに追加されました。
さて、7/18・7/19・7/20と3日にわたり、過去問をご紹介しました。
東京アカデミーでは、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」「基礎栄養学」「臨床栄養学」の3科目を関連付け
代表的な疾患と病態のメカニズムを学べる「夏期講習」を実施します。
第36回管理栄養士国家試験対策 夏期講習