東京アカデミー京都校
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今回の “BLOG de 国試対策”は、前回に引き続き、第110回国家試験の「疾病の成り立ちと回復の促進」にスポットをあてます。そのなかでも今回は、ウイルス性肝炎をピックアップ❣
〔午前問題27〕ウイルス性肝炎の起炎ウイルスでDNAウイルスはどれか。
1 .A型肝炎ウイルス
2 .B型肝炎ウイルス
3 .C型肝炎ウイルス
4 .E型肝炎ウイルス
正答は2です。微生物学からの出題でした。ウイルスの遺伝情報全てが組み込まれた核酸をウイルスゲノムといいます。ウイルスがもつ核酸はDNAまたはRNAどちらか一方のみです。DNAをもつウイルスがDNAウイルス、RNAをもつウイルスがRNAウイルスと分類されています。
肝炎を引き起こすウイルスは、現在少なくともA、B、C、D、Eの5種類があります。それぞれの特徴は以下のようになっています。
ウイルス肝炎と肝炎ウイルスの比較
|
A型 |
B型 |
C型 |
D型 |
E型 |
肝炎ウイルス |
HAV |
HBV |
HCV |
HDV |
HEV |
ウイルス核酸 |
RNA |
DNA |
RNA |
RNA |
RNA |
感染経路 (感染源) |
経口 (便) |
非経口 (血液) |
非経口 (血液) |
非経口 (血液) |
経口 (便・生獣肉) |
これより、選択肢2のB型肝炎ウイルスが正答となります。B型肝炎ウイルスは無症候性キャリアーを含むHBV感染者を感染源とし、血液を介した感染が主な経路です。そのほか出産時の感染妊婦からの母子感染や、性行為感染もあります。近年は性感染症として若年者にB型肝炎が増加しています。
いかがでしたか?次回は、8/6(金)となります。来週の“BLOG de 国試対策”は、「基礎看護学」を振り返ります👀次回もぜひチェックしてみてください!