東京アカデミー池袋校
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今年の特別区経験者採用の1次試験は9月11日(土)。約1か月後です。
1次試験では、教養試験の他に職務経験論文および課題式論文が課されます。(「児童相談所等での経験を求める採用試験・選考」を除く。)
注意すべき点は、1次試験の合格者が論文(2本)の総合成績で決定されるということ。教養試験の成績が一定点に達しないと論文は採点されないのですが、教養試験の成績自体は1次の合否とは無関係。つまり、1次試験を突破するには、論文試験対策をしっかり行わなくてはならないのです。今回は、職務経験論文、課題式論文のそれぞれについて、受験にあたって留意すべきことをまとめておくことにします。
<職務経験論文>1200字以上、1500字程度 1時間30分
特別区経験者採用の職務経験論文のきわだった特色は、単に自らの職務経験について述べるだけではなく、「仕事の優先順位」「トラブル対応」など、日頃の仕事の進め方に関わるキーワードが毎回与えられるという点です。したがって、答案を作成するさいには、「仕事の優先順位」や「トラブル対応」などのテーマについて自らの見解を明確に示し、それを裏付ける経験や実績を具体的に述べていくようにする必要があります。
あと、昨年2020年に初めて「採用区分における立場として論じてください。」という指示が加えられたことにも注意が必要。今年も同様の表現になる可能性は高いでしょう。「採用区分における立場」とは 1級職=係員、2級職=主任、3級職=係長(など)です。1級職で受験する場合には係員(チームの一員)の立場で論述すればよいわけですが、2級職以上で受けるのならあくまでチームーダー・サブリーダーの立場から述べなくてはなりません。取り上げるべき職務経験の内容がまったく異なってくるので、くれぐれも気をつけてくださいね。
<課題式論文>1200字以上、1500字程度 1時間30分
2題中1題を選んで論述できます。特別区経験者採用の課題式論文は、課題文が長いⅠ類採用試験(大卒程度試験)での論文とは対照的に、例年、「〇〇〇について」という、ごくシンプルな論題。また、内容的にも、「少子高齢化」「情報化/デジタル化」「グローバル化」など、最近の社会環境の変化がもたらす具体的な課題について論述させるⅠ類の論文に対し、経験者採用の課題式論文では「行政運営のあり方」について書かせるものが多いと言えます。
したがって、経験者採用試験・選考を受けるみなさんは、「行政運営のあり方」に関連する主要なキーワードに着目してください。たとえば、「広報・広聴活動」「説明責任」「協働」「住民参加/住民参画」「行政の効率化(スリム化)」「コンプライアンス」「危機管理」……などなど。こうした種類のキーワードについて、しっかり論述できるように備えておくのが対策の基本でしょうね。
それでは、次回は、
9/11(土)「特別区 経験者採用面接 突破のツボ!①」
で、お会いしましょう。