東京アカデミー京都校
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みなさんこんにちは。
今回の “BLOG de 国試対策”は、前回に続き、第110回国家試験の「基礎看護学」をみていきます。
「基礎看護学」において、フィジカルアセスメントの問題も例年通り出題されていますが、こちらも正答率は65.8%と高くはありませんでした。
〔午後問題34〕呼吸音の変化と原因の組合せで正しいのはどれか。
1 .呼気延長――――――― 胸水
2 .呼吸音の減弱――――― 過換気症候群
3 .呼吸音の増強――――― 無気肺
4 .肺野での気管支呼吸音の聴取――――― 肺炎
正答は4です。
1 .× 胸水は胸腔内に貯留した漏出液または滲出液です。胸水が貯留することで、肺の伸展が障害されるため呼吸音は減弱します。
2 .× 呼吸音の減弱は、気道の狭窄・閉塞、換気量の低下によって生じます。選択肢1の胸水や気胸、気道閉塞でみられます。過換気症候群は、換気量が増大するため呼吸音が増強することが多くなります。
3 .× 無気肺は、気管支の閉塞による肺組織の容量減少を伴う虚脱をいいます。呼吸音は減弱します。
4 .◯ 肺野で気管支呼吸音が聴取(気管支呼吸音化)されるときは、肺実質の音の伝わり方が亢進している状態を示します。 無気肺や肺水腫などでみられます。学内、臨床実習で経験した看護技術は、その 都度しっかりと復習して国家試験対策と連動させていきましょう。
次回は、8/20(金)となります。来週の“BLOG de 国試対策”は、「健康支援と社会保障制度」をお送りします。
次回もぜひチェックしてみてください!
それではまたお会いしましょう☺