東京アカデミー秋田校
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秋田県の看護学校学生の皆さん。看護師国家試験の試験内容、出題の傾向、勉強法など、大事な基本的なことをご紹介します。
第111回看護師国家試験は2022年2月13日(日)が試験日です。午前問題と午後問題に分けて、「必修問題」「一般問題」「状況設定問題」の合計240問の出題です。
【必修問題で大事なのは?】
①80%の得点率が必要な、絶対に落とせない問題
②単純な知識で解くことができる問題(単純想起型)
③出題基準(どの項目が出題されるかを示したもの)は、目標Ⅰ~目標Ⅳの4分類
目標Ⅰ~Ⅳのうち、午前問題と午後問題を合わせて
☆第109回では、目標Ⅰが11問、目標Ⅱ:8問、目標Ⅲ:15問、目標Ⅳ:16問
☆第110回では、目標Ⅰが10問、目標Ⅱ:10問、目標Ⅲが15問、目標Ⅳが15問
・・・つまり、ⅢとⅣができれば50問中30問~31問=60%、大事なのは目標ⅢとⅣ
💛目標Ⅲ:看護に必要な人体の構造と機能および健康障害と回復についての基本知識
💛目標Ⅳ:看護技術についての基本的な知識
もう少し細かく「出題基準」を見てみると
①「必修問題」の出題基準は、「目標Ⅰ~目標Ⅳ」まで小項目が合計「269」あります。
②この「269」の小項目のうち、第108回~第110回で3年連続出題されたのは、たった「4項目」
③「神経系」「消化器系」「血液生化学検査」「バイタルサインの測定」です。
④この4項目のうち、さらに、3年間で4問も出たのは・・・・・・「消化器系」と「バイタルサインの測定」のみ!
第110回の「消化器系」問題は・・・「胃から分泌される消化管ホルモンはどれか?」
第109回の「バイタルサインの測定」問題は・・・「成人の橈骨動脈における脈拍の測定方法で正しいのは?」
国試の勉強では、この出題基準と「どの項目がよく出るかの出題傾向」の理解が、とっても大事です。
これをある程度理解していれば、どの分野、どの項目を勉強すべきかが分かってきます。
以下、一般問題も状況設定問題も同じです。
【一般問題で大事なのは?】
一般問題は午前65問・午後65問の合計130問が出題されます。
💛出題される分野(全部で11分野)の設問数は分かりますか?!
1)専門基礎分野から
①人体の構造と機能 第110回では午前・午後合計で12問出題
②疾病の成り立ちと回復の促進 同じく12問出題
③健康支援と社会保障制度 同じく11問出題
2)専門分野から
④基礎看護学 同じく20問出題
⑤成人看護学 同じく17問出題
⑥老年看護学 同じく12問出題
⑦小児看護学 同じく9問出題
⑧母性看護学 同じく9問出題
⑨精神看護学 同じく9問出題
3)統合分野から
⑩在宅看護論 同じく10問出題
⑪看護の統合と実践 同じく9問出題
※これは第110回の例です(回により少しだけ違いがあります)
★ということは・・・・11分野のうち、どれが大事かわかりますね?・・答え=赤文字のところ💛
ちなみに最も出題数の多い「基礎看護学」で大事なのは
目標Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの中でも・・・・ジャーン!・・・・「目標Ⅱ」です!!!
目標Ⅱ「基礎的な看護技術と適用のための判断プロセスについて基本的な理解を問う」
💛出題基準の小項目に沿った「看護技術」の問題が中心なんですよ。
必修問題同様・・・どの分野が大事か。それを知ることから勉強は始まります。
【状況設定問題で大事なのは?】
状況設定問題は午前10事例30問・午後10事例30問の合計20事例60問が出題されます。
💛出題される分野(全部で11分野)の設問数は分かりますか?!
①成人看護学 4事例12問出題
②老年看護学 3事例9問出題
③小児看護学 3事例9問出題
④母性看護学 3事例9問出題
⑤精神看護学 3事例9問出題
⑥在宅看護論 2事例6問出題
⑦看護の統合と実践 2事例6問出題
これは、第110回、109回ともに同じ事例数、問題数でした。
ということは、大事な分野・・・「成人看護学」と分かりますね。
【勉強法の中心は、過去問題の演習と理解!?】
💛国家試験の問題は、過去に出題されたことのある問題が、少し改編されて再出題されるケースがよく見られます。過去10年分の問題を完全に理解できていれば、ほぼ合格できます。しかし、10年分×240問=2400問も完全理解できる人は、まずいないですね。
合格に必要な過去問題の勉強は、どうすれば良いの?
★第109回看護師国家試験では、
必修問題・・・全体の正答率が70%を超えている問題だけ正解できれば50点中47点になります。
一般問題+状況設定問題・・・同じく正答率70%以上の問題だけ正解できれば250点中157点になります。
ご想像の通り、どちらも合格ライン突破です。
★第110回看護師国家試験でも
必修問題・・・全体の正答率が70%を超えている問題だけ正解できれば50点中49点になります。
一般問題+状況設定問題・・・同じく正答率70%以上の問題だけ正解できれば250点中162点になります。
もちろん、どちらも合格ライン突破です。
正答率が40%、50%、60%などの「なにこれ難しい!?」って問題は・・・できなくても合格ラインは突破できます。
つまり!過去問題をすべて理解しようとはせず、正答率が70%を超えている「高正答率の問題」に絞って確実に勉強すれば、合格がグッと近づきます。
くれぐれも分からない問題、難問、正答率が低い問題にこだわらないで、覚えておくべき当たり前の問題をきちんと勉強していくことを忘れないでください。
秋田大学医学部保健学科、秋田看護福祉大学、日本赤十字秋田看護大学、秋田県立衛生看護学院、中通高等看護学院、秋田市医師会立秋田看護学校、秋田しらかみ看護学院、由利本荘看護学校の学生の皆さん。また、他の看護学校の学生様、卒業後秋田県内で受験を目指しておられる皆様。
国家試験の合格に向け、それぞれが「苦手だ」と感じている分野や試験の克服は、ぜひ、東京アカデミーの講習会をご活用ください。
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