東京アカデミー松山校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当の石井です。
2021年6月に、障害のある子供の就学相談や学びの場の検討の参考資料である「障害のある子供の教育支援の手引」(旧:教育支援資料)が改訂されました。もともとは「教育支援資料」(平成 25 年 10 月 文部科学省)といった特に,視覚障害者等の就学に関する手続きについてまとめられたものでしたが、就学に係る一連のプロセスとそれを構成する一つ一つの取組の趣旨を,就学に関わる関係者の全てに理解してほしいとの考えから、今回の改訂に至っています。
【障害のある子供の教育支援の手引】
大まかには3編から成り立っていて、第1編では、「教育的ニーズ」や「合理的配慮」等の障害のある子供の教育支援に係る基本的考え方の解説、第2編では、教育相談・就学先決定のモデルプロセスの詳説、第3篇では、第1編の「教育的ニーズ」の内容を障害種ごとに具体化し,就学先となる学校や学びの場を判断する際に重視すべき事項の記載、がそれぞれなされています。
この資料の重要性は、「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」や「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」などをもとにしていることからも分かる通り、かなり高いと言えます。なにより、「就学に関わる関係者の全てに理解してほしい」という意向が示されているため、今後試験に出題されることは必須だと言えます。
特に第3編は、教員として採用時に身に付けておきたい知識が多く記載されているため、頻出事項であること疑いようがありません。面接試験においても、資料名の引用はもちろん、内容についても、積極的に意見に加えて損はないと考えます。「教育的ニーズ」「合理的配慮」といった言葉を上手に意見の中に取り入れてほしいと思います。