東京アカデミー鹿児島校
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こんにちは,東京アカデミー鹿児島校チューターのRです。
今回は,公務員を目指すか迷われている大学1・2年生に向けて,公務員試験を目指す上で専攻が関係あるのかについて書こうと思います。まだ公務員試験を受験しようか検討している段階の方は是非お読みいただければと思います。
最初は文系です。法律系を専攻されている方にとっては,公務員試験の分野というものはなじみのあるものも多く,公務員という選択肢も十分思い浮かぶのではないかと思います。しかしながら,文系の中でも経済系や文学系の専攻の方は「法学なんて触れたこともないし,公務員試験なんて難しいんだろうなあ…」と思っていらっしゃるかもしれません。ですが,法律系の科目が全てではありません。公務員試験の科目には「経済原論」や「心理学」のような法学系ではない科目も存在しています。特に経済系の科目は他にも選択できる科目も多く,試験によっては専攻を活かした科目選択ができる可能性も高いです。実際に私が受講生のときにも,経済専攻の方や心理学,文学専攻の受講生も多くいらっしゃいました。ですから,法律系以外の専攻の方でも公務員試験は十分目指すことのできると思います。
次に理系です。理系の専攻の方は,基本的に公務員試験では「土木職」や「機械区分」などの技術職の試験を受験することが多いかと思います。特に技術職の多肢選択式試験(マークシートタイプの筆記試験)は,1次合格のボーダーラインが非常に低いケースも多く,その点からは,1次試験では非常に合格できる可能性も大きいかと思います。採用人数が年度によってまちまちであったり,そもそも採用がない年度すらあり得ますが,目指してみる価値はあると思います。一方,技術職となるとどうしてもその区分に関連する部署や機関にしか配属されないことから,行政職(一般的に専門試験を法律や経済などの科目で受験する試験区分)を目指したいという方もいらっしゃるかもしれません。しかし,試験内容から考えても理系専攻の方が行政職を受けることに抵抗もあるかと思います。実際のところ,おそらくどの科目についても知識のない状態からのスタートで,勉強するにも根気のいることかもしれません。でも,理系専攻で行政職の受験をされる方も一定数いらっしゃいます。決してレアケースではないのです。しかも,行政区分であっても国家公務員採用試験や鹿児島県職員採用試験などでは,理系科目の選択ができるケースもあり,勉強の負担を減らすこともできます。
ここまで専攻に合わせて書いてきましたが,教養試験で課される「数的推理」や「判断推理」などの一般知能は多くの受験生の皆さんが一から勉強しなければならないものです。それを考えると,専攻の違いはあれど,まずは各自で勉強を始めてみるのもよいのではないでしょうか。
私としては,専攻に関係なく,公務員という職種に興味を持たれている多くの方に公務員試験を目指していただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。