東京アカデミー静岡校
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みなさん、こんにちは。東京アカデミー静岡校の伊藤です。
感染拡大を受けて、静岡県も緊急事態宣言の区域に指定されました。まもなく小・中学校、高等学校の夏休みが終わり、新学期がスタートするタイミングですので、自治体によっては夏休みを延長したり、予定通り授業を行ったりと対応が分かれているようです。子どもたちの命や健康を守ることは最優先されるべきですし、その一方で、学ぶ機会を奪うようなことがあってもいけません。このような事態に力を発揮するのが「GIGAスクール構想」であると思いますが、まだまだスムーズな運用ができているとは言えません。本格的に1人に1台端末が行き渡り、学校のICT環境が整備された時にはこのような事態にも対応できるようになるはずですし、そもそも「学校」が感染予防に強い環境であれば、歩みを止めることなく教育が行えるのだと考えます。
新しい時代の学びに対応した学校施設の在り方について、文部科学省に検討部会が設置され議論が行われており、先日、中間報告が公表されました。今まさに必要とされている問題ですね。詳しくはコチラ。
『「未来思考」で実空間の価値を捉え直し、学校施設全体を学びの場として創造する』がキーコンセプトです。
「未来思考」ってワクワクしませんか?「未来思考」の視点として、以下の5つが掲げられています。
① 学校は、教室と廊下それ以外の諸室で構成されているものという固定観念から脱し、「学校施設全体を学びの場」として捉え直す。廊下も、階段も、体育館も、校庭も、あらゆる空間が学びの場であり、教育の場、表現する場、心を育む場になる。
② 教室環境について、単一的な機能・特定の教科等に捉われず、横断的な学び、多目的な活動に柔軟に対応していく視点(柔軟性)をもつ。
③ 紙と黒板中心の学びから、1人1台端末を文房具として活用し多様な学びが展開されていくように、学校施設も、画一的・固定的な姿から脱し、時代の変化、社会的な課題に対応していく視点(可変性)をもつ。
④ どのような学びを実現したいか、そのためにどのような空間を創るか、それをどう生かすか、関係者が、新しい時代の学び舎づくりのビジョン・目標を共有する。
自分の教室の自分の席で、みんなと同じ方向を向いて先生の話を聞く。そんな旧態依然な学校ではなく、自由度が格段に高くなった未来思考の学校施設であれば、コロナ禍でもポストコロナの時代でも、子どもたちに最適な学びを提供できるのではないでしょうか。今の、そして未来の子どもたちのために、ぜひ実現して欲しいですよね。
教員を目指しているみなさんには、ぜひご一読されることをおすすめします。こんな学校で教えたい、と思うはずですよ。
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