東京アカデミー札幌校
ブログ
みなさんこんにちは。札幌校教員採用担当の永森です。
いよいよ本番!という週に、「北海道にも緊急事態宣言発出(寄稿時にはまだ正式発表されていませんが)」となれば、特に期限付きの皆さんは現場の様々なご対応に追われ、ご自身の本番への備えに十分時間を回すことが出来ず、焦っていらっしゃるのだろうな……と、こちらまで辛い気持ちになってしまいます。一昨日お伝えした通り、まずご自身のご体調管理に留意なさって下さい。
さて昨年9月からお伝えしてきた「教育時事系」情報ブログとして最後にお伝えしたいのは、「ヤングケアラー支援の重要性」です。2次検査で触れられる可能性はもちろん高いですし、触れられなければ皆さんのほうから積極的に回答に織り込んで欲しい内容です。
「ヤングケアラー支援の重要性」は決して最近認識されたわけではなく、2年前の令和元年7月5日に文部科学省初等中等教育局児童生徒課より各都道府県・指定都市教育委員会指導事務主管課宛てにすでに通知が出されており、それを受け各教育委員会に北海道教育庁学校教育局生徒指導・学校安全課長より、必要な支援が行われるように対応を促しています。
https://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/fs/2/5/4/8/2/6/8/_/R010709-no365.pdf
また札幌市はヤングケアラーの実態調査について、令和3年7月5日(月)令和3年度第2回札幌市子ども・子育て会議児童福祉部会資料
において、「今秋の調査実施に向けて具体的検討を開始」、「8月中に、調査票案について児童福祉部会での審議を予定」とし、<スケジュール概要>を7月:庁内における調査項目等の検討、8月:子ども・子育て会議(児童福祉部会)での審議、秋頃:実態調査の実施を行う、としています。まさに「旬」な2次検査想定質問です。
なお一般社団法人「日本ケアラー連盟」によれば、都道府県では2020年3月に埼玉県が「埼玉県ケアラー支援条例」を全国に先駆けて制定、全国市町村では北海道栗山町が最も早く2021年3月に「栗山町ケアラー支援条例」を制定しているそうです。「なぜ北海道の栗山町が…?」と思われる方もきっと多いでしょうが、行政に詳しい方なら栗山町は福祉政策に昔から注力しているのをご存じでしょうから、納得がいくのではないでしょうか。
詳しくは一般社団法人「日本ケアラー連盟」HP https://carersjapan.jimdofree.com/ にてご確認ください。
同連盟では具体的な「ヤングケアラー支援」政策を提言されています。そのうちの「4つの入り口支援」における一つ目の「早期発見・アセスメント実施」は各自治体が調べなければならない、と提言されていますが、ヤングケラーにおいてはまさに現場の教員の方々がその役割を担うのですよね。
今回初めて弊社ブログをご覧頂いた方や、改めてご確認頂きたい方は、ぜひ
4/16付 ヤングケアラーの孤立を防ぐには https://www.tokyo-ac.jp/blog/159796/
5/22付 ヤングケアラー支援制度が政府決定!2次検査頻出です! https://www.tokyo-ac.jp/blog/167433/
もご一読ください。
昨年9月から連載を続けてきた「2021教育時事系ブログ」の私の寄稿は、今回が最後となる予定です。受講生の方やマイページに登録頂き定期的にお読み頂いている方々からご感想やご質問を頂戴するたびに、改めて自分自身勉強し直して気が付かされたことも多かったです。
最後に2次検査で問われてもおかしくない事項として「小学校:プログラミング教育の実践(に伴う課題)」・「小学校:英語教育の本格実施(に伴う課題)」・「全校種:eスポーツ」、「(今さらですが)ICT活用における「情報リテラシー」・「1人一台端末のメリット・デメリット(情報モラル)・保護者対応」、「デジタルシティズンシップ」、2022年度から導入される様々な取り組みの中からは「高校:金融教育(2020年10月に札幌新陽高校さんにて、東京証券取引所と証券会社が合同で模擬授業を実施しています)」などを挙げておきます。